研究課題/領域番号 |
26780334
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
清水 径子 九州保健福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (90582461)
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研究協力者 |
栗栖 照雄
渡邊 一平
稲田 弘子
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | スピーチロック / 言葉による抑制 / 身体拘束 / 介護倫理 / 介護老人福祉施設 / 不適切ケア / 高齢者虐待 |
研究成果の概要 |
高齢者施設において「スピーチロック」と表現されている「言葉による抑制」は,身体拘束の一つとして認識されている.アンケート結果から,職員のスピーチロックに対する認識状況は高いが,リスクを回避する場面や認知症の中核症状やBPSD(周辺症状)への対応場面等、施設内での日常的な場面でスピーチロックを使用していることが示された. スピーチロック廃止の取組をしている施設では,職員の職場環境の整備,日々の職員教育・研修をしていることが明らかになった.職員へのスピーチロック廃止に関する介護職員研修を実施した結果,職員は意識せずにスピーチロックをしていたことに気付き,倫理観の意識変化につながった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピーチロックをテーマとした研究は少なく,利用者と職員とのコミュニケーションのあり方を考察するうえで,より質の高いサービス提供に向けた方策に至る一つの基礎研究として学術的意義があるものといえる. 社会的意義としては、本研究の成果を報告書として冊子にしたものを調査協力が得られた全国の介護老人福祉施設710施設に配布した.スピーチロックが不適切ケア及び虐待の芽となる可能性があるという認識を高め,施設内でのスピーチロック廃止の啓発に寄与できた.
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