カロテノイドの吸収性に関与する脂肪酸の影響の解明

• 研究課題/領域番号: 26850076
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 食品科学
• 研究機関: 弘前大学
• 研究代表者: 前多 隼人 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (80507731)
• 研究協力者: 三上 翔平 弘前大学, 農学生命科学研究科 ; 小舘 めい 弘前大学, 農学生命科学研究科
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円); 2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: カロテノイド / 脂肪酸 / 脂質 / 肥満 / キサントフィル / 抗酸化

研究成果の概要

本研究では、食品に含まれるカロテノイドの消化吸収に対する脂肪酸の影響を検討し、カロテノイドの体内での利用を高める脂質を明らかにすることを目的とした。小腸上皮細胞を用いた実験によりルテイン、アスタキサンチンに関しては、脂肪酸の種類によって吸収量が異なることが示唆された。一方、動物実験による検討ではカロテノイドの吸収に関与する生体内因子の発現調節に対する脂肪酸の関与は認められなかった。よって脂肪酸はカロテノイドの吸収に対し、腸管内でのミセルの安定化やミセルからのカロテノイドの放出などの物理的な要因への関与が大きいことが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] EPR imaging and HPLC characterization of the pigment-based organic free radical in black soybean seeds. (2017)
  • 著者名/発表者名: Nakagawa K, Maeda H
  • 雑誌名: Free radical research 巻: 51 号: 2 ページ: 187-189
  • DOI: 10.1080/10715762.2017.1291940
  • 査読あり
• [雑誌論文] Accumulation of proanthocyanidins and/or lignin deposition in buff-pigmented soybean seed coats may lead to frequent defective cracking. (2017)
  • 著者名/発表者名: Senda M, Yamaguchi N, Hiraoka M, Kawada S, Iiyoshi R, Yamashita K, Sonoki T, Maeda H, Kawasaki M
  • 雑誌名: Planta 巻: 245 号: 3 ページ: 259-670
  • DOI: 10.1007/s00425-016-2638-8
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Dietary tuna dark muscle protein attenuates hepatic steatosis and increases serum high-density lipoprotein cholesterol in obese type-2 diabetic/obese KK-Ay Mice. (2017)
  • 著者名/発表者名: Maeda H, Hosomi R, Fukuda M, Ikeda Y, Yoshida M, Fukunaga K
  • 雑誌名: Journal of food science 巻: 印刷中 号: 5 ページ: 1231-1238
  • DOI: 10.1111/1750-3841.13711
  • 査読あり
• [雑誌論文] カロテノイドの機能性とその吸収に対する食品成分の影響. (2017)
  • 著者名/発表者名: 前多隼人, 小舘めい, 三上翔平
  • 雑誌名: アグリバイオ 巻: 1(4) ページ: 66-71
  • NAID: 40021807390
• [雑誌論文] Homojesterones: vinylogous analogues of jesterone from Helminthosporium velutinum TS28 (2016)
  • 著者名/発表者名: M Arayama, S Uesugi, K Tanaka, H Maeda, T Nehira, K Kimura, M Hashimoto
  • 雑誌名: Tetrahedron 巻: 72(7) 号: 7 ページ: 1031-1035
  • DOI: 10.1016/j.tet.2015.12.077
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Homopetasinic acid isolated from Diaporthe sp. strain 1308-05 (2016)
  • 著者名/発表者名: A Ito, I Kumagai, M Maruyama, H Maeda, A Tonouchi, T Nehira, K Kimura, M Hashimoto
  • 雑誌名: Tetrahedron Letters 巻: 57(10) 号: 10 ページ: 1117-1119
  • DOI: 10.1016/j.tetlet.2016.01.095
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Fucoxanthinol, Metabolite of Fucoxanthin, Improves Obesity-Induced Inflammation in Adipocyte Cells (2015)
  • 著者名/発表者名: H Maeda, S Kanno, M Kodate, M Hosokawa, K Miyashita
  • 雑誌名: Marine drugs 巻: 13(8) 号: 8 ページ: 4799-4813
  • DOI: 10.3390/md13084799
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 地域資源からの機能性食品素材の探索 (2015)
  • 著者名/発表者名: 前多隼人, 田宇, 福田麻理, 松本和浩
  • 雑誌名: 日本機能性食品医用学会誌 巻: 9(2) ページ: 67-72
• [雑誌論文] Effect of calcium concentration in growth medium on oxalate content and evaluation of the role of guttation in the regulation of oxalate in eddo (2015)
  • 著者名/発表者名: Islam, M.N., Maeda, H. and Kawasaki, M.
  • 雑誌名: Plant Production Science 巻: 18 号: 4 ページ: 464-470
  • DOI: 10.1626/pps.18.464
  • NAID: 130005099366
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Computation-Assisted Structural Elucidation of Epoxyroussoeone and Epoxyroussoedione Isolated from Roussoella japanensis KT1651 (2015)
  • 著者名/発表者名: Y Honmura, H Takekawa, K Tanaka, H Maeda, T Nehira, W Hehre, M Hashimoto
  • 雑誌名: Journal of natural products 巻: 78(7) 号: 7 ページ: 1505-1510
  • DOI: 10.1021/np500924n
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Isolation, ECD assisted structural analyses, biosynthetic discussions, and biological activities of epi-cochlioquinones D and its derivatives (2015)
  • 著者名/発表者名: M Arayama, T Nehira, H Maeda, K Tanaka, H Miyagawa, T Ueno, S Hosokawa, M Hashimoto
  • 雑誌名: Tetrahedron 巻: 71(29) 号: 29 ページ: 4788-4794
  • DOI: 10.1016/j.tet.2015.05.044
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Phytoestrogenic activity of blackcurrant (Ribes nigrum) anthocyanins is mediated through estrogen receptor alpha (2015)
  • 著者名/発表者名: N Nanashima, K Horie, T Tomisawa, M Chiba, M Nakano, T Fujita, H Maeda, M Kitajima, S Takamagi, D Uchiyama, J Watanabe, T Nakamura, Y Kato
  • 雑誌名: Molecular nutrition & food research 巻: 59(12) 号: 12 ページ: 2419-2431
  • DOI: 10.1002/mnfr.201500479
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Achaetolide-II isolated from Helminthosporium velutinum TS28 (2015)
  • 著者名/発表者名: M Arayama, H Maeda, K Tanaka, N Takada, T Nehira, M Hashimoto
  • 雑誌名: Tetrahedron 巻: 71(41) 号: 41 ページ: 7900-7905
  • DOI: 10.1016/j.tet.2015.08.013
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Dietary cod protein decreases triacylglycerol accumulation and fatty acid desaturase indices in the liver of obese type-2 diabetic KK-Ay mice (2015)
  • 著者名/発表者名: Maeda H, Hosomi R, Koizumi M, Toda Y, Mitsui M, Fukunaga K.
  • 雑誌名: Journal of Functional Foods 巻: 14 ページ: 87-94
  • DOI: 10.1016/j.jff.2015.01.038
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Nutraceutical Effects of Fucoxanthin for Obesity and Diabetes Therapy: A Review (2015)
  • 著者名/発表者名: Maeda H
  • 雑誌名: Journal of Oleo Science 巻: 64 号: 2 ページ: 125-132
  • DOI: 10.5650/jos.ess14226
  • NAID: 130004800108
  • ISSN: 1345-8957, 1347-3352
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Relative and absolute structure of phomolide C (2015)
  • 著者名/発表者名: Ito, A.; Maeda, H.; Tonouchi, A.; Hashimoto, M
  • 雑誌名: Biosci. Biotech. Biochem 巻: 79 号: 7 ページ: 1-3
  • DOI: 10.1080/09168451.2015.1015953
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] パプリカキサントフィルによる脂肪細胞での慢性炎症状態の改善作用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 三上翔平, 西野梓, 鷹羽武史, 眞岡孝至, 前多隼人
  • 学会等名: 日本農芸化学会2017年度大会
  • 発表場所: 京都市京都女子大学
  • 年月日: 2017-03-17
• [学会発表] カシスアントシアニンによる KK-Ay マウスおよび RAW 264.7 細胞での慢性炎症抑制作用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 小舘めい, 西山広亮, 前多隼人
  • 学会等名: 日本農芸化学会2017年度大会
  • 発表場所: 京都市京都女子大学
• [学会発表] α-リノレン酸高含有リン脂質による非アルコール性脂肪肝炎改善作用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 前多隼人, 堂黒翔太, 梶直人, 阿孫健一
  • 学会等名: 日本脂質栄養学会第25回大会
  • 発表場所: 秋田市にぎわい交流館AU
  • 年月日: 2016-09-16
• [学会発表] 食品に含まれるカロテノイドなどの色素成分の機能性研究 (2016)
  • 著者名/発表者名: 前多隼人
  • 学会等名: 日本油化学会第55回年会
  • 発表場所: 奈良市奈良女子大学
  • 年月日: 2016-09-07
  • 招待講演
• [学会発表] ショウジョウバエを用いた新規ながん予防食品探索法の開発 (2016)
  • 著者名/発表者名: 永長一茂・前多隼人
  • 学会等名: 日本農芸化学会2016年度大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] フコキサンチンによる初代培養白色脂肪細胞でのUCP1発現調節作用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 小舘めい・菅野翔伍・前多隼人
  • 学会等名: 日本農芸化学会2016年度大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] パプリカ色素投与による食事性肥満マウスに対する効果、及び各種臓器へのカロテノイドの蓄積 (2016)
  • 著者名/発表者名: 三上翔平・中村望・前多隼人
  • 学会等名: 日本農芸化学会2016年度大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] 赤肉新品種リンゴの皮と果肉の機能性成分評価 (2016)
  • 著者名/発表者名: 石川春奈, 福田麻理, 松本和浩, 前多隼人
  • 学会等名: 平成28年度日本食品科学工学会東北支部大会
  • 発表場所: 秋田市秋田カレッジプラザ
• [学会発表] 種類の異なる魚肉タンパク質の投与による肥満モデルマウスの脂質代謝に対する効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 前多隼人,福田麻理,戸田裕子,小泉光可,細見亮太,吉田宗弘,福永健治
  • 学会等名: 日本食品科学工学会第62回大会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2015-08-27
• [学会発表] 白身および赤身魚由来タンパク質の給餌がラットの脂質代謝に及ぼす影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 戸田裕子,福田麻理,細見亮太,前多隼人,吉田宗弘,福永健治
  • 学会等名: 日本食品科学工学会第62回大会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2015-08-27
• [学会発表] 海藻に含まれるフコキサンチンを中心としたキサントフィルの機能性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 前多隼人
  • 学会等名: 2015年度日本農芸化学会東北支部シンポジウム
  • 発表場所: 岩手大学
  • 年月日: 2015-07-11
  • 招待講演
• [学会発表] サケ卵巣膜の一般成分およびタンパク質抽出物の健康機能性の評価 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大塚錬, 細見亮太, 前多隼人, 千葉詩子, 吉田宗弘, 福永健治
  • 学会等名: 2014年度日本水産学会秋季大会
  • 発表場所: 九州大学箱崎キャンパス（福岡）
  • 年月日: 2014-09-19 – 2014-09-22
• [学会発表] フコキサンチン及びテルペノイドの新規生理機能に関する研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 前多 隼人,
  • 学会等名: 日本油化学会 第53回年会
  • 発表場所: ホテルロイトン札幌(札幌市)
  • 年月日: 2014-09-09 – 2014-09-11
  • 招待講演
• [学会発表] α-リノレン酸高含有リン脂質による食事性肥満改善作用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 堂黒翔太, 梶直人, 阿孫健一, 前多隼人
  • 学会等名: 日本油化学会 第53回年会
  • 発表場所: ホテルロイトン札幌(札幌市)
  • 年月日: 2014-09-09 – 2014-09-11
• [学会発表] 新品種玉ねぎ「さらさらゴールド」による血糖値上昇抑制効果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 前多 隼人, 荒尾 紗代, 塚田 愛, 庭野 吉己
  • 学会等名: 第68回日本栄養・食糧学会大会
  • 発表場所: 酪農学園大学(江別市)
  • 年月日: 2014-05-30 – 2014-06-01
• [図書] 季刊 栄養教諭 大学ブランドの食品開発 弘前大学における食の取り組み (2014)
  • 著者名/発表者名: 前多隼人
  • 出版者: 日本文教出版株式会社
• [備考] 弘前大学農学生命科学部食料資源学科前多隼人
  • URL: http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/staff/hayato-maeda
• [備考] 前多隼人弘前大学研究者総覧
  • URL: http://hue2.jm.hirosaki-u.ac.jp/html/100000068_ja.html