研究成果の概要 |
粘膜下層浸潤癌(SM癌)では、約10%にリンパ節転移がみられ、所属リンパ節郭清を伴う外科手術が必要となる。我々は、これまでにSM癌のリンパ節転移に関与する組織形態学的特徴を研究してきた経験から、様々な癌のバイオマーカーとなり得ることが期待されているmiRNAに注目した。本研究では、miR-31, miR-21, miR-200c, miR-143について、SM癌を対象としてその発現と形態学的特徴を解析した。miR-31, miR21は非腫瘍と比較して腫瘍において発現レベルが亢進していることが明らかとなった。miR-31は大腸発癌早期に癌化に関わっている可能性がある。
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