研究課題/領域番号 |
26861450
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
濱崎 一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (50600532)
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研究協力者 |
柴田 貴世
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 外眼筋固有知覚 / 斜視手術 / Plication / 眼球運動 / 外眼筋固有感覚 |
研究成果の概要 |
外眼筋の固有知覚の役割について調査を行った。視覚と外眼筋の固有知覚を障害した状況では、視線の空間的認知方向が変化するという報告がある。HESS変法測定により、健常者と斜視患者において、頭部を基準とした実際の中心と被検者が空間的認知された中心と思われる視線(位置)の差を中心からの偏位量として測定した。 健常者は偏位量は小さかった。内斜視については有意に偏位量は大きかった。斜視手術を施行した外斜視で、筋切除を施行した群は、Plication法(筋を切除せず温存して短縮する方法)に比べ、術眼の術前後での中心からの偏位量に有意な差を認めた。筋切除による外眼筋の固有受容器の障害が影響したものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内斜視において視線の空間的認知方向が偏位していたことは、生後早期に内斜視となるものに固有受容器の異常を認める報告もあり、斜視発生の原因として固有知覚の異常が原因の一つである可能性を示唆しており、病態究明の手がかりとなる。 外直筋を切除短縮した症例は、固有受容器を障害していると考えられ、視視線の空間的認知方向が偏位した。外斜視は術後再発することが多いため、もし固有受容器を残す手術を施行すれば術後成績が向上する可能性がある。今後の調査に期待したい。
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