研究成果の概要 |
本研究は,頭頸部腫瘍の外科的切除後に装着する顎義歯を研究対象とし,調整前後の心理的な影響について唾液中コルチゾールを計測し,義歯の安定度や装着感の評価について検討することを目的とした. 東京医科歯科大学歯学部附属病院顎義歯外来にて顎義歯製作を行った患者10名に対し, 顎義歯調整のため来院した際に, 4回にわたり診療前後の唾液の採取及びアンケート調査を行い, 比較検討した. その結果, 診療前と比較して診療後の唾液中コルチゾール値の優位な減少及び年齢による差が認められ, 顎義歯調整により不快症状が改善されたことがコルチゾール値の減少に影響した可能性が考えられた. 研究結果は論文投稿中である.
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