研究課題
若手研究(B)
創傷治癒過程において、周りの組織から遊走した幹細胞が重要な働きを担っていることが知られている。そこで我々は、抜歯窩創傷治癒部位に多くの幹細胞が集まると推測し、抜歯三日後の抜歯窩より細胞の単離し、骨髄由来間葉系幹細胞と比較検討した。その結果、抜歯窩由来細胞は、骨髄由来間葉系幹細胞と同様に骨芽細胞、脂肪細胞分化能を有している細胞群であった。また興味深いことに、抜歯窩由来細胞は歯根膜組織を再生可能な細胞群であることが、イヌ歯根膜再生モデルにおいて明らかとなった。本結果は、歯根膜組織に抜歯窩由来間葉系幹細胞のニッチが存在する可能性が示唆している。
すべて 2014
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Journal of Dental Research
巻: 93 号: 11 ページ: 1133-1140
10.1177/0022034514549377