研究課題/領域番号 |
26870361
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
応用健康科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小野 くみ子 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (30467667)
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研究協力者 |
道上 可奈
大橋 啓太
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 水中運動 / 糖尿病 / 腎症 / 尿中アルブミン排泄量 / 尿中L-FABP / 心腎連関 / 2型糖尿病 / 水中トレッドミル歩行 / 二重積 |
研究成果の概要 |
水中環境において運動を実施することが糖尿病患者の心腎連関にどのような影響を及ぼすかについて検討を行った。同意の得られた2型糖尿病患者を対象に、40%VO2maxにおけるトレッドミル歩行を、1回30分間、週2回、4週間、計8回実施し、水中および陸上条件の2条件をランダムに実施した。介入前後に、安静時の尿中アルブミン排泄量およびヒトL型脂肪酸結合蛋白、40%VO2maxでの歩行時の二重積を算出した。その結果、腎症の病期が進行した症例において、40%VO2max強度のトレッドミル歩行を運動課題とする場合には水中運動が推奨される可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで明らかにされている水中運動の利点として、浮力による荷重関節の負担軽減ならびに心臓副交感神経系活動の亢進に関するものが多くを占めていた。また、腎臓に及ぼす運動負荷の影響については、負の要素が強調されてきた。一方で、近年では運動制限をするのではなく、身体活動量を保つことが腎疾患患者において良い影響を及ぼすことが明らかにされてきている。その流れの中で、本研究において水中トレッドミルを用いた運動介入が、腎機能および心負担の観点から糖尿病腎症の病期が進行した患者に対して推奨される可能性を示したことは、腎機能が低下した患者にとって運動選択の幅を広げ、腎保護にもつながる基礎的な研究となりえた。
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