研究課題/領域番号 |
26870411
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
応用健康科学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
粟飯原 睦美 (中橋 睦美) 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 徳島大学専門研究員 (60596211)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 食中毒予防 / VBNC / UV-LED / 食中毒 / 腸炎ビブリオ / 紫外線LED / DNAマイクロアレイ / マイクロアレイ / LED / 損傷菌 / 食品 |
研究成果の概要 |
VBNC(Viable But Non-Culturable)とは『生存しているが通常の培養では菌として検出が困難な状態』である。損傷菌は細菌が VBNC やそれに近い状態へと変化した総称で、通常の培養法では増殖の不能や遅延を示すが、ヒト体内では蘇生・増殖可能となる。近年VBNC菌による大規模な感染事例が明らかになり、新たな食中毒感染リスクとして危惧されている。しかし、損傷菌・VBNC 菌の発生や修復・蘇生機構は明らかでなく、予防法も確立されてない。そこで本研究では、特異的な波長の LED光照射がVBNC発生や蘇生・修復を制御する分子機構を解明し新しい食中毒予防法を開発することを目的とする。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的基盤となる「光による病原微生物の応答と制御」の分子機構は光の受容体の同定を含めてを未だ解明されていない点が多いが、本研究課題で取り入れた網羅的な遺伝子発現に加えて代謝機能解析を合わせたことでVBNC・損傷菌の発生や蘇生と修復を制御する重要な知見が得られた。 現在我が国における食品衛生管理は、塩素系薬剤など薬剤を使用した方法が主流のため、光による衛生管理システムは欧州に 比べると立後れているといえる。本研究の成果は、分子メカニズムのエビデンスを基盤とした光による損傷菌・VBNC 菌に対する食中毒感染予防への応用可能性が示唆され、食品衛生管理の質の向上が期待できる。
|