研究課題
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心筋梗塞患者の冠動脈からカテーテル治療の際採取された血栓と動脈硬化巣の組織標本を病理学的に検討し、患者背景や予後との関連性を検討した。274例の治療中に得られた吸引物を免疫組織化学的に評価した結果、冠動脈吸引物には石灰沈着を16%に認め、冠危険因子との明らかな関連は認めなかった。その一方、性別と多枝病変が石灰沈着の独立した危険因子であることを明らかにした。さらには、石灰沈着と院内死亡には関連はないものの、石灰沈着がある場合はカテーテル治療を行っても良好な血流を得られない傾向にあった。これらのことから、吸引物内の石灰沈着は、患者背景や臨床像により異なる可能性が示唆された。
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