研究課題/領域番号 |
59440050
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯尾 正宏 東京大学, 医学部(病), 教授 (80143486)
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研究分担者 |
矢崎 義雄 東京大学, 医学部(病), 講師 (20101090)
大嶽 達 東京大学, 医学部(病), 助手 (80152164)
吉川 宏起 東京大学, 医学部(病), 講師 (40114714)
西川 澗一 (西川 潤一) 東京大学, 医学部(分), 助教授 (00010322)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1984年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 虚血性心疾患 / MRI / SPECT / GdーDTPA / Gd標識抗ミオシン重鎖 / モノクローナル抗体 / ^<111>In標識抗ミオシン重鎖モノクローナル抗体 / Gd標識抗ミオシン抗体 / Gd-DTPA |
研究概要 |
心筋梗塞症のMRIに関しては、昭和59年3月から11月まで本院に設置されたシーメンス社製超電導MR装置(0.35T)、昭和60年3月からは、同1.5TMR装置を用いた、昭本59年度の研究で発作後短時間では、梗塞巣はT_2緩和時間が延長し、発作から時間を経過した陳旧性梗塞との鑑別の可能性が示された。昭和60年度は発作後2ケ月以内の症例の蓄積により、MRIが症状に軽重に応じた所見を示し経過観察に有用である結果が得られた。昭和60年度からMRIによる心筋性状の評価を更に検討するため、MRI用造影剤の実験的心筋梗塞巣への効果につき実験した。造影剤としては血流依存性のGdーDTPAは不適当であることが判明し、SPECTで検討している抗ミオシン抗体にGadoliniumを標識したものが組織親和性があり有効と考えられた。昭和60年度はGdと抗体量との最適な量的関係を検討し、MRIで画像化はできなかったがミニスペックで測定した組織のT_1、T_2値で標識抗ミオシン抗体が梗塞巣に集積していることを確認した。昭和61年度はMRIにより画像で標識抗ミオシン抗体の梗塞巣への集積を確認した。また、昭和61年度は標識抗体の静注から画像撮影までの検討も行い、設耕後40〜120分の短時間でも画像化できる可能性が示された。SPECTに関しては、昭和59年度は抗ミオシン重鎖モノクローナル抗体を^<131>Iで標識し心筋梗塞巣への集積がみられたので、臨床応用、基礎的検討に便利な^<111>In標識法を確立し、^<131>I標識同様^<111>In標識抗ミオシン抗体が心筋梗塞巣に集積することを確認した。昭和60年度は犬に作成した実験的心筋梗塞巣を用いて経時的な集積の程度につき検討を加え、梗塞巣作成後3週間でも梗塞巣に集積することが確認された。昭和61年度はSPECT像から算出した心筋梗塞巣の重量と摘出した心臓の梗塞巣の実測値との比較を行ない良好な相関があることを確認した。
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