研究分担者 |
佐々木 昭夫 京都大学, 工学部, 教授 (10025900)
一岡 芳樹 大阪大学, 工学部, 教授 (30029003)
末松 安晴 東京工業大学, 理工学部, 教授 (40016316)
大越 孝敬 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (70010709)
野口 正一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (80006220)
田中 俊一 東京大学, 工学部, 教授 (20010712)
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研究概要 |
従来電子回路を用いて実現してきた多種多様なエレクトロニクスの機能を, 光という広帯域で高密度な情報媒体によってさらに飛躍的に向上させるために, 光による情報の処理, 演算, 記憶などの光コンピューティング技術のシステマティックな構築が世界的に重要な研究・開発目標になりつつある. 本総合研究はこのような状況に対処するため, 我国における光エレクトロニクス, 光情報処理, 光工学分野の第一線研究者を結集し, 情報科学・工学の指導的専門家との緊密な協力のもとに, 光コンピュータの概念を総合的に追究して検討するとともに, 新しい光コンピューティングシステムのための演算原理, 構成方法, 要素機能などを開拓し, さらにそのための各種の光論理演算素子, 記憶素子, インテリジェントセンサなどを開発するための基礎的研究を行うことを目的として昭和60年4月より実施されたものである. 本総合研究には全国の国立, 私立大学および国公立の研究所, 研究機関より, 第一線で活躍する30名の研究者の参加を得て, 総括的に研究が進められた. 本年度の研究会としては, 第5回を62年7月に新潟市の新潟厚生年金会館で, また第6回を63年3月に東京の学士会館にてそれぞれ行った. これらの研究会には, 多数の国内の大学, 国公立研究機関をはじめ, 多彩な分野にわたる産業界からの研究者, 技術者の参集を得て, 極めて熱心な討論や活発な質疑応答が行われ, 非常に有用であったとの好評を得ている. 本年は最終年度でもあり, 研究成果報告書としてこれまでの各研究分担者の研究成果を, 1)光コンピュータ用システム構成, 2)光コンピュータ用要素技術, 3)光コンピュータ用デバイス の3つの分野別にまとめている. これらの分野で新しい提案や実験など多くの見るべき成果を挙げることができ, 今後の我国における本研究の進展の基盤が築かれたものと確信している.
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