研究課題/領域番号 |
60480067
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
会田 勝美 東京大学, 農学部, 助教授 (50012034)
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研究分担者 |
古川 清 東京大学, 農学部, 助手 (40134514)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1985年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 産卵 / 排卵 / GTHサージ / コイ / キンギョ / メラトニン / 産卵・排卵・GTHサージ / コイ・キンギュ・メラトニン |
研究概要 |
I.GTHサージ開始時刻の決定機構 【○!1】コイの排卵を誘発するGTHサージ開始時刻は光周期からのシグナルにより決定されることが判明した。また全明・全暗状態でも定時に排卵することから、この場合はサーカディアンリズムからのシグナルによりGTHサージが始まる機構が存在することが考えられた。 【○!2】松果体から分泌されるメラトニンのRIAを確立し、血中レベルの変動を調べた。長日および短日下で飼育したコイを用いて経時的に採血し、メラトニンの血中レベルを測定したところ、いずれの条件下でも暗期に高く、明期に低い明瞭な日周変動パターンを示すことが明らかとなった。 【○!3】雄キンギョの嗅神経・脳を電気刺激すると血中GTH量が上昇した。 II.雌雄間の同期的産卵行動の解析 【○!1】成熟したキンギョの雌雄を同一水槽内に収容し、水温上昇刺激により、排卵を誘発した。雌が排卵したグループの雄では、雌のGTHサージに同期したGTHサージが認められたが、排卵しなかったグループの雄ではサージは起こらなかった。この結果、排卵過程に入った雌からは雄のGTHサージを引き起こす刺激が与えられることが分った。 【○!2】そこで、次に成熟した雌、嗅神経切断雄、対照雄を同一水槽に収容した後、水温上昇により排卵を誘発した。雌が排卵したグループでは対照雄のGTHサージが認められたが、嗅神経切断雄ではサージは起こらなかった。さらにそれぞれを同一水槽内でかく離し、水だけを循環したところ、前と同じ結果が得られた。これらの結果より、雄のGTHサージは排卵過程に入った雌キンギョより放出されるフエロモンにより引き起こされることが分った。
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