研究課題/領域番号 |
61440033
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
竹田 俊男 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (00027088)
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研究分担者 |
樋口 京一 京都大学, 胸部疾患研究所, 講師 (20173156)
細川 昌則 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (00127135)
鈴木 康弘 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (90027110)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
26,200千円 (直接経費: 26,200千円)
1988年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1987年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1986年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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キーワード | 老化促進モデルマウス(SAM) / 促進老化 / 老化アミロイド症 / 白内障 / 骨粗鬆症 / 学習・記憶障害 / 変形性顎関節症 / 老化制御 / 老化 / 骨粗髪症 / 抗体産生能 / 脳内モノアミン |
研究概要 |
1.系統維持のための日常的業務として(1)生後経時的に老化度判定基準に基き老化度評点をつけ、その加齢に伴う変化の観察(2)平均寿命算定(3)死亡例の病理的検討を行い、SAM-P7系統、SAM-R3系統が順調に維持され、夫々特徴的な老化病態が安定して発現していることが確認された。 2.今回新たにR/3系に白内障、P/3系に変形性顎関節症が認められた。前者はselectionにより頻度が上昇したもので、後者は各系統顎関節の系統的な観察により発見されたものである。即ち前者の頻度は生後10ケ月で75%、後者は生後12ケ月で100%に達する。 3.このモデル動物にみる特徴的な老化病態とその好発系統を整理すると、老化アミロイド症(SAM-P/1-P/2)、白内障(SAM-R/3、SAM-P/3)、骨粗鬆症(SAM-P/6)、学習・記憶障害(SAM-P/8)、変形性顎関節症(SAM-P/3)、免疫能低下(SAM-P/1-P/2)となる。この間これら各系統を用い、これら各種老化病態の発症機序解明のため多くの実験がなされ、またなされつつあり、一定の成果をあげている。 4.私達はすでに食餌摂取量制限が確実に平均寿命を延長、老化アミロイド等の老化病態の軽症化を惹起することを報告したが、今回この効果の機序について検討したところ、これら食餌制限により免疫機能が長期に亘り正常状態に維持され、かつ加齢に伴って進行する自己免疫異常が抑制されることによることが分った。 5.今後上記3に示した病態発症機序解明のための実験をより精力的に行なうと共に、これら病態発症を予防しうる有効な手段発見のため上記4の食餌制限以外に栄養素負荷(添加)、あるいは運動負荷等を試みる。
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