研究課題/領域番号 |
61470147
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
菊池 徹 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (40025680)
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研究分担者 |
門田 重利 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (90115163)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | Ganoderma lucidum / Cassine balae / Astragalus ernestii / Scutellaria rivularis / Scopolia dulcis / Boerhaavia diffusa / 2-D NMR / 2-D INADEQUATE / Veratrum mackii / Scoparia dulcis / HMBC / Triptergium wilfordia / Scoporia dulcis / 2ーD NMR / ^1Hー^<13>C COSY / ^1Hー^<13>C long rangc COSY / ganoderic acid / scuterivulactone Cl / 【^1H】-【^1H】 shift correlation NMR / 【^1H】-【^(13)C】 shift correlation NMR / 【^1H】-【^(13)C】 long-range shift correlation spectrum |
研究概要 |
1.霊芝、Cassine balae、Astragalus ernestii、半枝蓮、Scopolia dulcisおよびBoerhaavia diffusaの生理活性成分の研究。 霊芝の生理活性成分として、苦味を有するトリテルペノイド21種類(このうち16種類は新化合物)を単離し、2次元NMR、特に^1Hー^1H、^1Hー^<13>Cシフト相関およびselective decoapling法により詳細に解析を行い、新化合物の構造を確定した。ニシキギ科Cassine balaeより単離したキノンメチド類を2D NMRを応用して構造を決定した。漢薬黄耆から単離した新サポニンに関し、2D NMRを応用して非破壊的構造解析を試みた結果、これが極めて有用であることが分った。また、半枝蓮より数種の新ジテルペンを単離し、2D NMRおよび2D INADEQUATEを利用して構造を決定した。またゴマノハグサ科Scopolia dulcisより新規ジテルペノイドを単離し、2D NMRを応用して構造を決定した。またBoerhaavia diffusaについても3種の新ロテノイド類縁化合物を単離し、2次元NMRを適用して構造を解析した。 2.ニシキギ科、藜蘆、ニクヅク科、バラ科、トチュウ科の生理活性成分の研究 ニシキギ科クロヅルおよび漢薬藜蘆より単離されたアルカロイドを2D NMRを応用して構造を決定した。またメース(ニクヅタ科)、覆盆子(バラ科)、杜仲(トチュウ科)、アカメガシワ(トウダイグサ科)の成分も2D NMRを応用して解析を行った。 3.麝香の強心作用増強物質 動物性生薬麝香についは、強心作用を増強する物質が分離されたが非常に不安定な化合物のため現在HPLCによる精製を行っている。 4.グリチルリチンの体内代謝産物の研究 漢薬甘草の有効成分であるグリチルリチンの代謝産物として、グリチルレチン酸3ーモノグルクロナイドおよびグリチルレチンを単離、同定した。その他の代謝産物については検討中である。
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