研究課題/領域番号 |
61480080
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
伊沢 久夫 (1988) 北海道大学, 獣医学部, 教授 (50072351)
久保 周一郎 (1986-1987) 北海道大学, 獣医学部, 教授 (40001515)
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研究分担者 |
児玉 洋 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (20091449)
首藤 文栄 北海道大学, 獣医学部, 助手 (60001533)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1987年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | サケ科魚類 / C反応性蛋白 / Vibrio Anguillarum / Aeromonas Salmonicida / ボツリヌス神経毒素 / 神経伝達機構 / アセチルコリンの放出阻害 / シナプトゾーム / 毒性発現機構 / 細胞内侵入 / 細胞内代謝応答 / ADP-リボシル化反応 / シサプトゾーム / 毒性発現機序 |
研究概要 |
1.ニジマスC-反応性蛋白(C-reactive protein;CRP)の理化学性状:ニジマス血清から精製したCRPの理化学性状を調べた。抗ニジマスCRPウサギあるいはモルモット血清を用いて、ヒトおよびウシCRPとの抗原性を比較したところ、ニジマスCRPはこれら動物CRPとは抗原的に異なることが示された。ニジマスCRPのアミノ酸組成はツノザメのそれと類似する一方、ツノガレイあるいはヒトCRPのそれとは異なっていた。現在、ニジマスCRPのアミノ酸配列を決定する作業を行っている。 2.ニジマスにおけるCRP産生機構: 個体レベルにおけるCRP産生誘導因子を検討した。vibrio anguillarumやAeromonas salmonicidaの感染の経過と、CRP産生はほぼ、平行して推移した。ホルマリン不活化菌体で魚を免疫すると、死菌そのものはCRP産生を誘導しないが、アジュバントとして用いたフロインド完全アジュバントはCRP量の顕著な上昇をもたらした。さらに、水温変化などの環境の変化もCRP産生の誘因となった。これに対し、哺乳動物でCRP産生物質として一般に知られるテルピン油(炎症誘起剤)、またカラゲーナン(マクロファージ阻害剤)は、ニジマスにおいては顕著なCRP産生をもたらさなかった。 さらに、ニジマス肝臓由来株化細胞を用いて、in vitroにおけるCRP産生を追究した。ゲル内沈降反応において、株化細胞培養上清は抗ニジマスCRP血清との間に沈降線を形成した。現在、CRP産生調節機構をリンホカインやマイトージェンを用いて検討中である。
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