研究課題/領域番号 |
61480166
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
久道 茂 東北大学, 医学部, 教授 (10142928)
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研究分担者 |
小松 正子 東北大学, 医学部, 助手 (30186796)
佐藤 茂幸 東北大学, 医学部, 助手 (50196234)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 胃集団検診 / 白血病 / X線被曝 / 症例・対照研究 / オッズ比 / 悪性腫瘍 / コホート研究 / 症例鉄照研究 / 症例対照研究 |
研究概要 |
本研究は間接X線撮影法を一次スクリーニングに用いている胃集検において、受診者集団に対する低線量X線被曝が悪性腫瘍(特に白血病)の発生のリスクにいかなる関連をもつか疫学的手法をもちいて明らかにすることである。 昭和63年度は、症例・対照研究の手法を用いて白血病発生リスクとしての胃集検受診を要因とする相対危険度(Relative Risk.RR)をオッズ比(Odd's Ratic)で算出した。対象とした白血病は昭和53年から60年までの8年間に宮城県内でリンパ性白血病(ICD No.204)骨髄性白血病(No.205)およびその多の白血病(No.206-208)の診断を受け、宮城県悪性新生物レジストリーに羅患症例として登録された40〜65歳男女である。そのうち、住民の転出転入などの人口移動が激しく逆追跡調査の困難な都市部を除き、かつ、症例にマッチさせた対照群を選ぶための資料が整った町村(38カ町村)の白血病患者79名を症例とした、本研究の最も困難な作業は、症例に対する近隣コントロールを無作為に抽出し、それをさらに羅患率の10年前にさかのぼって胃集検の受診歴を調べることである。その他白血病羅患者が、広島、長崎の原爆被曝歴があるか否かの照合作業も重要かつ作業量の膨大なものである。なお、対照は、症例に性、年齢(±5歳)および住所(同じ町村)をマッチさせた非白血病正常者で症例1に対し2倍の158例をランダムに選んだ。 結果の概要は、白血病患者(男45名、女34名)79名(平均年齢53.5歳)、対照は男90名、女68名、平均年齢54.1歳であった。全白血病の受診歴のRR=1.09(n.s.)、骨髄性白血病(28名)のRR=0.88(n.s.)、診断前の5年間を潜伏気管とした場合のRRはそれぞれ1.17(n.s.)、0.77(n.s.)であった
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