研究分担者 |
中村 和義 三重大学, 医学部付属病院, 助手 (60126985)
松村 要 三重大学, 医学部付属病院, 助手 (70126994)
竹田 寛 三重大学, 医学部付属病院, 講師 (70106988)
前田 寿登 三重大学, 医学部付属病院, 講師 (00024703)
中川 毅 三重大学, 医学部, 助教授 (90024801)
NAKAMUR Kazuyoshi Mie University, Hospital, Assistant
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研究概要 |
反復回転対向型ガンマカメラにより動態シングルフォトンエミッションCT(SPECT)を行い, 三次元情報を含むfunctional imageの作成法およびその臨床応用について検討した. 1.基礎的検討, 投影データの収集方法, 解像力, 吸収補正法等について検討した. また, データ収集中に体内のRI量が変動したときに生じる画像上のアーチファクトの影響について検討した結果, 変動率10%で1.5%, 30%で2.8%, 50%で3.3%であり, 画質に与える影響は少ないと考えられた. 2.臨床的研究, (1)^<133>xe吸入法による三次元脳血流fanctional imaging, 30秒毎の動態SPECTデータをKanna Lassenの方法に準じて処理し, 局所脳流血断層増を作成した. 各種脳血管障害例の診断に応用し, X線CT, 脳血管造影所見と対比した結果, 本法はX線CTでは診断され得ない軽度の虚血性脳疾患の診断, 血行再建術の評価に有用であった. (2)Gated blood porl SPECT:^<99m>TC標識赤血球により心拍動期心プールSPECTを行い, 画像の回転, 右室領域の除去, 断層イメージ加算, フーリエ解析を行い, 左室軸に垂直, または平行な振巾, 位相のイメージを作成した. 虚血性心疾患の診断に応用した結果, 特に下壁, 後癖の壁運動異常の診断率向上に有用であった. (3)^<99m> TC-PHT肝胆道functional imaging:動態SPECTにより1分毎の経時的断層増を得, 各画素毎の時間放射能曲線を出力, 心領域の曲線を入力としてdeconvolution analysisを行い, 有効局所肝血流, 通過時間のfunctional imageを作成した. 正常および肝硬変例について検討した結果, 通過時間と全肝および局所肝血流量にはそれぞれ有意の逆相関が認められたが, 中に全肝血流の低下にもかかわらず, 局所血流, 通過時間の正常な例があった. (4)^<99m>TC-DTPA腎functional imaging:同様の方法でGFRおよび通過時間のfunctional imagingを作成した. 通過時間の延長にGFRの低下を伴う病変と伴わない病変が病態診断に有益であった.
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