研究分担者 |
深谷 哲 大阪大学, 言語文化部, 教授 (60023959)
佐々木 怜子 愛知学泉女子短期大学, 国際教養科, 講師 (50162392)
池田 英二 愛知学泉女子短期大学, 国際教養科, 教授 (00067901)
SASAKI Reiko Aichi Gakusen Junior College,Department of International Culture,Assistant Profe
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研究概要 |
〔研究の目的〕 今日のわが国ではコンピュータはもはや専門家だけのものでなく, 市民の社会生活や家庭生活でも日常的に使われるようになり, 市民も情報処理に関する科学的知識と技能の基礎を身に付けていなければならない. 本研究では, 特に非専門家である女性を対象としたコンピュータリテラシィの開発を目的とした. 〔現状の分析-リテラシィ教育の出発-〕 従来の情報処理教育は専門性の高いものであるので, 非専門家を対象にそのままを実践することは, カリキュラムや学生の資質の上で困難であった. また, 従来の情報処理教育は現在の企業や社会からの要請されている内容から埀離している傾向も見られる. この点に注目し, 我々の取るべき方向は, 身の回りの情報を処理して行く中でリテラシィを学ぶことにあると考えた. 〔新しい内容の試行-データベース, グラフィックス他-〕 まず, 身の回りの情報処理としてパソコン・リレーショナル・データベースを利用した「ともだち」(同窓生検索システム)と「会社案内」(企業検索システム)の構築をし, 授業への導入を計った. さらに, ワープロ, マイコングラフィックス, 通信, 表計算等も授業の中に導入した. 〔学内情報処理環境の向上〕 62年3月に学内の実習用パソコンのレベルアップによる全面的な更新が行われたので, 61年度に行った研究の成果を学生実習に導入することができた. 〔テキストの作成〕61〜62年度に行った新しい内容の試行授業を検討し, 新しいテキスト「マイクロコンピュータ利用法」を作成した. 〔総括〕61〜62年度の2年間にわたる文部省科学研究費の補助金を受け, 上述のように女性のためのコンピュータリテラシィ教育を大きく進展させることができた.
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