| 研究課題/領域番号 |
62460064
|
|---|
| 研究種目 |
一般研究(B)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 研究分野 |
物理計測・光学
|
|---|
| 研究機関 | 東京工業大学 |
|---|
研究代表者 |
池田 光男 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (30016604)
|
|---|
| 研究分担者 |
内川 惠二 東京工業大学, 大学院統合理工学研究科, 助手 (00158776)
中枝 みよし 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (50183512)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
| 研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
| 配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
|
|---|
| キーワード | 光源色 / 表面色 / カテゴリカル知覚 / カラーネーミング / ユニーク色 / 色の見え方 / カラーネーミング法 / u'v'色度図 / 色度図 |
|---|
| 研究概要 |
本研究の目的は、広範囲な色空間において光源色及び表面色の色の見え方および輝度と明るさの関係を、色覚メカニズムに基づいた心理物理学実験により系統的に測定し、広汎な分野における色彩管理に役立てようとするものである。
1.表面色については、OSA均等色空間を構成する424枚の色票について、単一の色名を用いて色の見えを表すカテゴリカルカラーネーミングにより評価した。被験者はナイーブな10名である。その結果、表面色のカテゴリカル知覚には、基本色名と非基本色名が用いられ、言語や文化によらず、11個の基本色が存在することが明らかとなった。これらの基本色は、一致度が高く、応答時間も平均して0.31秒非基本色名よりも速い。
2.光源色については、CIE1976u′v′色度図上で均等に分布する195点の色光について、有彩色成分と無彩色成分の比及び赤黄緑青の4つのユニーク色中から2つまでを選んでその比により色相を表すというカラーネーミング法により、色の見えを評価した。その結果、彩度の高い領域ではユニーク色となる領域の被験者間の一致は比較的良好であるが、低彩度領域では個人差が大きくなることが明らかとなった。
3.さらに、光源色と表面色の色の見えを直接比較するために、実験2と同一の被験者において、同一のカラーネーミング法を用い、12枚の色票について色の見え方を評価した。その結果、等色度刺激でも光源色では、表面色に比べて彩度が低く、黄色みを帯びて見えることがわかった。また個人差も、光源色の方が表面色より大きい。
本研究の実験において、広範囲な色空間における光源色と表面色の色の見え方の特性が明らかにされた。今後は、モードによる相違の要因解明が課題となる。
|
