研究課題/領域番号 |
62460112
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
原 武久 京都大学, 工学部, 助教授 (20026214)
|
研究分担者 |
山本 修 京都大学, 工学部, 助手 (70093333)
林 宗明 京都大学, 工学部, 教授 (20025828)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
|
キーワード | 雷 / サージ / 垂直導体 / 垂直導体のサージインピーダンス / 架空地線 / 鉄塔一架空地線複合系 / 鉄塔 / 鉄塔サージインピーダンス |
研究概要 |
わが国における送電線電撃事故は当初の予想を上回っており、特に2回線事故の多発などその原因について明確に説明できない現象が存在することが明らかになってきた。この原因の一つとして、従来は相互の結合が無いものと思われてきた鉄塔と架空地線間の相互結合の影響が考えられる。そこで本研究ではこの両者の相互結合に注目しながら、鉄塔単体および鉄塔一架空地線の雷サージ伝搬特性を実験ならびに理論的に解析を行った。 (1)鉄塔単体のサージ伝搬特性の解明 完全導体大地面を模擬した厚さ1mmの鉄板上に垂直に高さ3mmの垂直導体を立て、種々の半径についてサージインピーダンスおよびサージ伝搬速度を測定した。測定結果として導体中のサージ伝搬速度は光速に等しいことが明らかとなった。また垂直単体のサージインピーダンスの実測値によく合う実験式を導いた。更に電左測定線上に現れる誘導電流による影響および印加線電流による影響等についても定量的に検討を行った。 (2)鉄塔一架空地線複合系のサージ伝搬特性の解明 複合系の予備実験として架空地線単体のサージ特性測定実験を行い、理論とよく一致することが判明した。次に(1)の測定系における垂直導体の塔項に架空地線を印加線、測定線に垂直に設置し、そのサージ伝搬特性を測定した。そのサージインピーダンスの実測値は、垂直導体のサージインピーダンスとしては(1)で導出した実験式、架空地線のサージインピーダンスとしては理論式を用いて計算したものによく一致することが判明した。更に複合系の分流特性についても検討を行った。
|