研究課題/領域番号 |
62570388
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 隆之 (1988-1989) 名古屋大学, 医学部, 講師 (10111840)
小川 宏一 (1987) 名古屋大学, 医学部, 講師 (40023759)
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研究分担者 |
奥村 健二 名古屋大学, 医学部, 医員
橋本 秀和 名古屋大学, 医学部, 助手 (50172870)
小川 宏一 名古屋大学, 医学部, 非常勤講師
伊藤 隆之 名古屋大学, 医学部, 助手 (10111840)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 心房細動 / c-GMP / ANP / 心房細動発生閾値 / 心房ペ-シング / 心房伸展 / cーGMP / 心房ペーシング / 冠動脈 / C-GMP |
研究概要 |
I.心房細動発生メカニズムにcyclicGMP、ANPがいかに関与するかについてヒト、イヌ、ラットを対象に検討し、(1)心房細動とcyclicGMP、(2)ANPとcyclicGMPの関係-各種心疾患における検討、(3)ANPcyclicGMPの関係-イヌ冠動脈での検討、(4)心房ペ-シングとANP分泌、(5)ANP遊離の機序について検討を行った。 II.特に、実験犬のatrial vulnerabilityに対するCーGMPの影響を心房細胞動閾値(AFT)で評価した場合、Dbc-GMPの頚静脈投与はdose dependentにAFTを低下させ、心房筋内のc-GMPが増加するほど心房のvulnerabilityが高まることを明らかにした。また、一過性心房細動および心不全症例では、心房細動の持続中に血漿c-GMP濃度、ANP濃度がsinus rhythm時と比べて有意に高いことが観察された。この機序として、各種心疾患で心房圧上昇等に伴い心房壁にstetchが加わるとANP分泌が亢進し、引き続きcyclicGMPの分泌亢進がみられることを明らかにした。また、副交感神経の緊張亢進によってcyclicGMP分泌亢進が観察されている。このようにして引きおこされたcyclicGMP濃度上昇は、今回明らかにした如く、心房細動閾値を低下させ心房細動の発生を容易にしていると示唆される。 以上、ANP分泌を介した、あるいは副交感神経機能亢進によるcyclicGMP濃度上昇は、心房細動の発生ならびに維持に重要な役割を演じていることを示した。
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