研究課題/領域番号 |
62570743
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
関谷 宗英 , 産婦人科, 助教授 (00092065)
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研究分担者 |
河田 誠 川鉄病院医師, 非常勤講師
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 分化 / HMBA / 胎児性癌 / 胚細胞性腫瘍 / 神経特異エノラーゼ / ヒトEC細胞 / 分化誘導 |
研究概要 |
分化誘導による癌治療の試みとして、我々はヒト胚細胞性腫瘍の一つである胎児性癌培養株のin vitroでの分化誘導を行った。 (1)まず、ヒト胚細胞性腫瘍由来の培養株9種類の個々の分化能を調べる目的で、ヌードマウスに移植し、出来た腫瘤を検討した。その結果、NEC14株(睾丸胎児性癌embryonal carcinoma(EC)由来)が腺、軟骨、trophoblastなどへ分化することが見い出された。 (2)そこで、分化誘導をおこす物質としてすでに他の系で知られているレチノール酸、DMSO、dbcAMP、プロゲステロン、HMBAが、in vitroでこのNEC14株が偏平な分化型colonyを形成する効果を調べ、この株に対し最も強い分化誘導効果を示す薬剤として10^<-2>MのHMBAが選ばれた。 (3)分化の指標となる細胞表面抗原の変動としては、ヒトEC細胞抗原のSSEA-3抗原が減少し、分化抗原であるSSEA-1、HLA-A、B、C抗原が草加してくることがFACSTer解析で明らかになった。 (4)更に、他の形質発現につき検討を加えたところ、分化誘導後は培養用シャーレへの接着性が亢進し、組織プラスミノーゲン活性化酵素が誘導されて来た。又、免疫組織染色よりサイトケラチン、デスミン、ビメンチンが確認された。 これと平行して、胚細胞性腫瘍の診断の目的で、ヒト抗F9 embryoglycanの免疫化学的解析を行った。この抗体はdgsgermnoma、良性奇形腫を除く悪性胚細胞性腫瘍29例中16例に検出され、反応する抗原決定基はGalα1-3Gal、構造が末端を占めることが判明した。 更に、神経特異エノラーゼ(NSE)の胚細胞性腫瘍の血清診断的意義についても検討を加えた。その結果、Immature teratoma 8例中4例、Dysgerminoma6例中5例が高値を示し、臨床的有用性が見い出された。胚細胞性腫瘍培養株ならびに摘出腫瘍でもNSEが確認された。
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