研究課題/領域番号 |
62570966
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
枡井 雅一郎 大阪大学, 薬学部, 教授 (20028822)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 電気化学検出器 / 間接電解検出 / 脂肪族アミン / Nーヒドロキシフタルイミド / ハイドロキノン |
研究概要 |
62年度においては、ヒドロキサム酸の一種であるNーヒドロキシフタルイミド(NHPI)のアセトニトリル中における酸化電位が、塩基が共存することにより低下するという性質を利用し、アミン類の電気化学的検出を低下した電位におけるNHPI酸化信号をもって間接的に行うことが原理的に可能であることを示すという観点から種々の検討を行い、その結果、アミンを直接検出する場合に比べて0.7〜0.8V低い電位での検出が可能なこと、感度、定量性ともに分析化学的に満足できるものであることが明らかとなった。これに引き続き63年度には系の拡張ならびに分離分析法としての確立という観点から、まずNHPI以外の有機弱酸性物質としてハイドロキノンを選び、上と同様の原理に基づいたアミン検出の可能性についての検討を行った。この場合、検出可能電位はさらに低下し、アミンを直接検出する場合に比べ1V以上も低電位での検出が可能であることが示されたが同時に、検出感度が先の結果に比べて異常に低いこと、ハイドロキノン自身の化学的不安定性に起因する再現性の悪さ等の欠点も示唆された。そこで実際の分析法確立に向けてはNHPIを用いる系を選び、種々の固定相並びに移動相の組合わせ、共存する塩類の影響等についての検討を行ってきたが、現在までのところ、広汎な脂肪族アミン類に対して適用可能な分離分析条件を確立するには至っていない。
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