研究課題/領域番号 |
62571047
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
本田 正明 島根医科大学, 医学部, 助手 (90127530)
|
研究分担者 |
田辺 一明 島根医科大学, 医学部, 医員
松野 好男 島根医科大学, 医学部, 助手 (90144708)
盛岡 茂文 (森岡 茂文) 島根医科大学, 医学部, 助教授 (00157877)
森山 勝利 島根医科大学, 医学部, 教授 (10034919)
TANABE Kazuaki Shimane Medical University
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | HUMORAL FACTOR / CARDIAC HYPERTROPHY / CULTURED HEART CELLS / EXPERIMENTAL PERINEPHRITIC HYPERTENSION / HUMORAL FACTRO / CULTURED HEART CELIS / MONOCLONAL ANTIBODY AGAINST CARDIAC MYOCYTES / MONOCLONAL ANTIBODY AGAINST RAT MYOCYTE |
研究概要 |
高血圧症に伴う心肥大はこれまで圧負荷に対する適応あるいは代償現象と考えられてきたが、心肥大の出現時期と程度は必ずしも高血圧症の程度、持続期間と相関しないとの報告も多く、その発生機序に関しては未だ不明な点が多い。高血圧症に伴う心肥大の病因に関してはレニンーアシギオテンシン系、交感神経ーカテコールアミン系、遺伝的因子を始め、種々の因子が関与していると考えられており、種々の観点から研究され解明されつつある。そこで本研究ではPage法で犬に高血圧症を誘発し、それにより心肥大を作製し、採血及び心あるいは腎臓抽出液を採取し、心肥大を誘発する液性因子が犬のPerinephritic hypertension modelに存在するか否かを検討した。そこでこの様な液性因子の解析にはマイクロアッセイ系が必須と考え、まずWKYラット培養心筋細胞アッセイ系を確立した。このアッセイ系を用いてこれまで心肥大を誘発することが知られているカテコールアミンを用いて検討した結果、このアッセイ系は有用であることが判明した。またこのアッセイ系を用いた解析より、最近心肥大との関係で注目されているAngiotensinIIが心筋細胞に直接作用して蛋白合成を刺激し、心肥大を誘発する可能性を見いだした。Page法で作製した肥大心・心筋抽出液について解析した結果、肥大心・心筋抽出液中にはラット培養心筋細胞の^3Hーuridineあるいは^<14>Cーleucineの取り込みを増大する活性が認められた。更にこの心臓抽出液中に認められた液性因子の分子生物学的特性を解析するため、ゲル濾過法、更にHPLCによる分離精製を試みた結果、その様な活性は分子量約11200であることが判明した。更にまだpreliminaryな結果であるが、この因子は熱に不安定であり、またproteolytic enzyme処理によりその活性が失われることからペプタイドあるいは蛋白であろうと推測される。一方様々な時期に採取した腎臓抽出液、あるいは血清中にはこの様な活性は認められないことが判明した。
|