研究課題/領域番号 |
62580001
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
一丸 節夫 東京大学, 理学部, 教授 (80010734)
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研究分担者 |
家富 洋 東京大学, 理学部, 助手 (20168090)
田中 成典 東京大学, 理学部, 助手 (80183862)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 高密度物質 / 状態方程式 / 相図 / 固化 / 混合系 / 密度汎関数法 / 高次相関 / 白色矮星 / 超新星爆発 |
研究概要 |
補助金が交付された期間に得られた研究成果を以下の1〜3に分けて述べる。 1.代表者は分担者と協力して、強結合プラズマの統計物理とそき応用につて1986年迄の成果をレビューし、Physics Reports誌に公刊した。1986年迄の研究成果のうち、本課題研究に関連の深いものとして、(1)電子遮蔽効果を取り入れたイオン系の自由エネルギーをhypernetted chain(HNC)近似内で正確に計算する公式の導出、(2)太陽内部条件下での水素プラズマ中の鉄イオン溶融度曲線の計算、(3)密度汎関数法に基づくブリッジ関数の新しい表式の導出とそれによるHNC法の改良、が挙げられる。 2.古典一成分プラズマがbcc結晶相に固化する条件を、改良されたHNC法による直接相関関数を用いて、密度汎関数法で解析した。粒子間相対座標の3体相関や角度相関の効果を微視的計算により明らかにし、固化条件を計算するための簡便な方法を提案した。 3.白色矮星内部条件に対応する高密度炭素-酸素混合物質の状態方程式をモンテカルロ・シミュレーション法・積分方程式法・密度汎関数法を用いて解析した。その結果、炭素-酸素二種イオン混合プラズマでは、固相液相の両方で、線型混合則が、精度よく成り立つことを示した。次に、炭素-酸素二種イオン混合プラズマの固化に伴う相図を正確に計算し、それが共沸型(azeotropic)であることを示した。さらに相変化に伴う質量密度の不連続なとびを評価した。これらの計算結果は白色矮星の進化過程を解析するのに重要である。
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