研究課題/領域番号 |
62860018
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
深沢 和三 北海道大学, 農学部, 教授 (40001408)
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研究分担者 |
千葉 茂 王子製紙株式会社林木育種研究所, 所長
藤原 滉一郎 北海道大学, 農学部付属演習林, 教授 (00001503)
宮島 寛 北海道大学, 農学部, 教授 (60001393)
大谷 諄 北海道大学, 農学部, 助教授 (30001465)
KATAYOSE Takashi Hokkaido Forest Tree Breeding Inst., Manager
片寄 髞 北海道材木育種場, 育種研究課, 課長
向出 弘正 林業試験場北海道支場, 遺伝育種研究室, 室長
高部 圭司 北海道大学, 農学部, 助手 (70183449)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 樹木年輪 / 軟X線デンシトメトリ- / パソコン・プログラム / デ-タバンク・システム / 森林資源 / 年輪解析 / 年輪情報システム / 軟X線写真デンシトメトリ- / 材質育種 / 環境変化 / 情報システム |
研究概要 |
本研究の期間は昭和62年度から平成元年までの3年間である。得られた成果は次のとおりである。1.樹木年輪の軟X線写真自動解析システムを発注し、2年間で整備した。2.試料作成機(ツインソ-)、軟X線発生装置は既設置のものを利用した。3.解析システムの概要は次のとおりである。(1)ツインソ-による2ミリメ-トル暑さの木口面薄板の作成と水分の調整。(2)標準密度試験片の作成と軟X線による同時撮影及び自動現像。(3)走査型微小濃度計による軟X線フイルムの微小濃度の自動読取。(4)パ-ソナルコンピュ-タ-による解析プログラムでの数値処理。4.以上のシステムを動かすために種々の開発がなされた。とくに針葉樹年輪解析に関しては線的解析プログラムが、広葉樹に関しては平面解析プログラムがそれぞれ開発された。5.研究分担者全員がこれらのプログラムを使って年輪を解析するまでには至らなかったが、各自の分担項目について研究を行なった。6.それぞれの研究結果から年輪情報システムのオ-プン化を検討した。7.3年間の研究成果をA5版、8章構成で取り纒めた。第1章は樹木年輪についての基礎知識、第2章は年輪解析の実験手法について主として軟X線デンシトメトリ-、第3章は年輪幅と材質、第4章は森林の成長評価、第5章は環境変遷と年輪、第6章は成長特性と年輪情報、第7章は育種と年輪解析、第8章は年輪情報システムについてである。これらの内容は森林科学に携わる者、また年輪のもつ情報を気候学、考古学など他部門の研究に取り入れようとする者にとって十分役に立つように編集されたものである。年輪情報検索デ-タベ-スの具体的な提案は本邦で初めてであり、今後いろいろなところで議論されると思われる。
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