研究課題/領域番号 |
63301017
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | (財)田中教育研究所 |
研究代表者 |
間宮 武 財団法人田中教育研究所, 所長 (10017741)
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研究分担者 |
佐藤 正 財団法人 田中教育研究所, 所員 (40014542)
藤巻 公裕 財団法人 田中教育研究所, 所員 (80016518)
杉原 隆 財団法人 田中教育研究所, 所員 (60015724)
杉原 一昭 財団法人 田中教育研究所, 所員 (30017777)
加賀 秀夫 財団法人 田中教育研究所, 副所長 (00015968)
河井 芳文 財団法人, 田中教育研究所, 所員 (20014714)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 加齢 / 知的能力 / 結晶性能力 / 流動性能力 / 加齢パタ-ン / 個人的経験 / 縦断研究 / 新しい知能検査 / 老化プロセス / 高齢者 / 衰退 / 構造 / 老化防止 / 個人的経験要因 / 老化のプロセス / 現在の生活経験 / 個人史 / ライフイベント / 健康状態 / 生きがい意識 / 老化意識 / 測定の方法 / 個人的要因の構造 |
研究概要 |
I 高齢者の知的能力の老化プロセスを以市の手順で明らかにしていった。 (1)成人、高齢者の知的能力を測定するための方法(検査)の開発をおこなった。 (2)その検査を、16歳から95歳までの約650人の被験者に個別で実施した。 (3)そのデ-タについて、問題別、領域別、男女別に詳細な分析をおこなった。 (4)その結果、全体の傾向として、10代後半から50代後半にかけては、知的能力に差はみられず、56歳〜65歳の間、また、76歳〜85歳の間にそれぞれ1つの区切り、すなわち、顕著な知的能力の衰退がみられた。また、衰退の程度は、問題の性質に応じて、領域に応じて異なることも明らかにされた。 (5)そさらに、世代別に知的能力の構造について検討したところ、16歳〜55歳、56歳〜75歳、76歳〜95歳の3年齢群ではそれぞれ異なった構造を持つことが明らかにされた。 II 知的能力の老化防止のための具体的方略をさぐるために、高齢者の知的能力及び2年後の老化と個人的生活要因がかかわっているかを以下の手順で明らかにしていった。 (1)6領域に分けた高齢者の個人的生活経験が、27の要因よりなることが因子分析により明らかにされた。 (2)これからの個人的生活経験要因の中で、「キャリア(学歴・職業)」「年齢・退職後の生活」「読書」「新聞」「能動的満足感」が高齢者の知的能力と相関が高かった。 (3)2年後の追跡研究によると、知的能力の維持群と衰退群とでは、「個人生活の安定性」「新聞」「TV」などの間で差がみられた。
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