研究課題/領域番号 |
63550325
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
船舶構造・建造
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
岡田 博雄 大阪府立大学, 工学部, 教授 (90081398)
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研究分担者 |
北浦 堅一 大阪府立大学, 工学部, 助手 (00081399)
岸 光男 大阪府立大学, 工学部, 講師 (00145814)
岡村 与一郎 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (80081397)
室津 義定 大阪府立大学, 工学部, 教授 (50081386)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 船体主構造 / 立体骨組構造 / 最終強度 / 塑性節点法 / 主要崩壊形式 / 破損確率 / 構造信頼性 / 中央安全率 / 主要崩壊モ-ド / 有限要素法 / 船体縦横骨組構造 / 複合荷重 / 塑性崩壊 / 信頼性評価 |
研究概要 |
昭和63年度と平成元年度の2年間に亘って、桁要素で構成された立体骨組構造としての船体構造の最終強度解析とそれに基づく信頼性評価法の開発を目的として研究を行い、次の成果を得た。 1.船体主構造を平板桁で構成された立体骨組構造にモデル化し、船体縦曲げ、剪断荷重および横荷重下での座屈と塑性崩壊に基づく最終強度と信頼性を評価するシステムを開発した。その概要は次の通りである。 (1)平板で構成された桁要素が曲げ、剪断(2方向)、軸力およびねじりの複合荷重を受ける場合の断面の最終強度条件式を作用断面力および断面モ-メントの線形化近似式で表した。 (2)従来開発されている塑性節点法と有限要素法を組合せた解析法により、構造全体の崩壊強度とその安全余裕を生成する方法を船体主構造のような立体骨組構造の解析が可能となるものに改良した。 (3)構成材料の降伏応力および作用荷重の統計的性質が与えられた場合の確率的主要崩壊形式を生成、選定するとともに、構造全体の信頼性を評価する方法と組合せた船体骨組構造信頼性評価システムを開発した。 2.上記システムを、24万DWT油槽船の中央部および船首尾L/4部に相当する立体骨組構造に適用し、数種の荷重条件下で数値計算を行った。得られた結果を取りまとめ、日本造船学会論文集に投稿している。 3.大型ばら積貨物船の主構造の立体骨組構造への置換方法について検討を加えるとともに、構造信頼性評価を行った。主要崩壊形式やその生起確率の傾向等の特徴の考察より、本システムの妥当性を検討している。 4.船底外板の全体最終強度の検討のため、面外変形を考慮した平面骨組構造の最終強度解析法の整備を行うととも、数値計算結果と従来の研究等との比較考察を行っている。また、板構造の骨組構造へのモデル化における注意点等を指摘している。(関西造船協会誌、213号参照。)
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