研究課題/領域番号 |
63570258
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
斎藤 寛 長崎大学, 医学部, 教授 (80004901)
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研究分担者 |
松原 伸一 長崎大学, 教育学部, 助教授 (30165857)
宮入 興一 長崎大学, 商科短期大学部, 教授 (40136693)
西原 純 長崎大学, 教育学部, 助教授 (30136626)
山本 勇次 活水女子大学, 文学部, 助教授 (50114806)
守山 正樹 長崎大学, 医学部, 助教授 (10145229)
岩田 孝吉 長崎大学, 医学部, 助手 (30203384)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 人口流出 / 健康水準 / 健康情報 / 顔グラフ / 社会的ストレス / 医療保健行動 / 炭鉱閉山 / 飲酒・喫煙行動 / 炭鉱労働者 / 断酒者 / 健康情報伝達支援システム |
研究概要 |
1986年11月の炭鉱閉山後に急速な人口流出がおこった長崎県下の離島、高島町では1989年3月現在、閉山時の人口5500人から1200人に減少し、ほぼ横ばい状態となった。高島に安住している人々は我々が閉山直後に全世帯に対して行なった郵送調査の結果から予測したとおり、職業別にみると下請け事業所勤務群、年齢別では56歳以上群であり健康に不安の高い集団であった。高島に残った人々にみられる低い健康水準を向上させるために、また自己の健康についての住民の態度をより積極的なものとするために、我々は新たな健康情報の伝達・保健指導の試みについて基礎的な検討を開始した。このシステムは多項目の数値(血圧、肝機能、血色素、体重など)で表わされた個人の健康情報が人間の顔の形(顔グラフ)に変換され、コンピュ-タからプリントアウトとして取り出すことができる。この顔グラフを2種類、すなわち(1)成人健診用、(2)高血圧危険因子調査用の2つである。成人健診用の顔グラフについて、これを用いて社会的ストレスを受けている高島町住民に1989年度に保健指導を実施した。その有効性を(1)異常の有無の判別、(2)異常の程度の判別、(3)正常の程度の判別、(4)興味の誘発、(5)親しみの誘発、(6)行動変容の誘発の6項目について評価した。健康情報を数値のみで住民に提出した場合に比較して、顔グラフは6つの評価尺度のいずれにおいても有効との評価を受けたが、とくに、興味の誘発、親しみの誘発が高い評価を得た。
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