研究領域 | ナノスピン変換科学 |
研究課題/領域番号 |
17H05186
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 (2018) 国立研究開発法人理化学研究所 (2017) |
研究代表者 |
関 真一郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70598599)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | スピントロニクス / スピン流 / Edelsten効果 / キラリティ / スピン分裂 / Edelstein効果 / 物性実験 |
研究実績の概要 |
本研究では、キラルな結晶構造を伴う金属・半導体材料におけるWeyl型と呼ばれる対称性のスピン分裂を利用した、新しい選択則のスピン・電流相関現象の開拓を目指している。昨年度は、キラル半導体であるテルル単結晶における電流誘起磁化を、磁気光学カー効果の測定を通じて検出することに成功した。2年目にあたる本年度は、こうしたWeyl型のスピン分裂による影響を、電気的な手法を用いて検出することを目指した。 特に重点を置いて取り組んだのが、電流の非相反伝導現象(磁気カイラル効果)の観測である。具体的には、キラル構造を持つ反強磁性体の単結晶を育成し、微細加工を通じて大きな電流密度を加えることが可能な抵抗率測定用デバイスを作成した結果、外部磁場に対して平行・反平行に流れる電流が異なる電気伝導率を示すこと、また外部磁場によって反強磁性構造(弱強磁性を伴う)の秩序変数を反転することで、この非相反性の符号を反転できることを発見した。 これらの振る舞いは、磁性と結晶キラリティの共存から期待される対称性とよく一致しており、観測された非相反な電気伝導は、Weyl型のスピン分裂と局在スピンの間の相関関係を考えることで理解することが可能である。上記の結果は、観測を目指していたキラルな対称性に由来した新しい選択則のスピン・電流相関現象の電気的な検出に成功したことを意味しており、今後は上述の成果を基盤として、理論的な発現が期待される様々なスピン・電流変換現象の開拓を行っていきたい。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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