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軽い暗黒物質探索を目指した超伝導検出器の開発

公募研究

研究領域ヒッグス粒子発見後の素粒子物理学の新展開~LHCによる真空と時空構造の解明~
研究課題/領域番号 19H04606
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東北大学

研究代表者

石徹白 晃治  東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 准教授 (20634504)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2020年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
キーワード超伝導素子 / 暗黒物質 / 超伝送素子 / 超伝導検出器
研究開始時の研究の概要

世界中で暗黒物質の探索実験が精力的に進められている。本命は10-1000GeV程度の質量を持つWIMP暗黒物質である。しかし、非常な努力に関わらずWIMP暗黒物質の兆候は直接には見つかていない。加速器実験においてもWIMP暗黒物質を理論的に導くSUSYなどの発見には成功していない。そこで、本研究はGeV以下の軽い暗黒物質に焦点を当てて、近年提案された暗黒物質との反応体として超伝導体を使う新しいタイプの検出器を実際に作り、その原理検証を行うことを目的としている。

研究実績の概要

前年度までに準備した評価システムを使い本研究が提案するアイディアの原理検証を行う予定であった。しかし、COVID-19蔓延のために、素子制作を大幅に遅れることになった。また、2度にわたる地震の影響で評価システムにダメージがあり修復にも時間がかかった。
以上を踏まえて、今年度は超伝導体をターゲットにした新しい検出器のシミュレーションによるデザイン開発し、試作を容易にするためのリフトオフによる超伝導検出器作製過程の確立した。さらに、フォトマスク法とリフトオフ法による素子性能の検証を行い、最初はフォトマスク法による新しい検出器の試作を行った。試作した検出器に関して、超伝導素子(KID)が動くことを確認した。残念ながら、評価結果を次の試作に反映させることは遅延のためにできなかった。
また、KamLAND検出器でのフロントエンド回路開発の経験を踏まえて、RF system-on-chipと呼ばれるADC, DAC, FPGA, CPUが一体となったチップでの超伝導素子読み出しを行った。多重読み出しへの優位性を示すところはまでは、進まなかったが、使用ロジック数から既存の読み出しシステムを凌駕できる可能性が十分になることを確認した。
新たな試みとして、ターゲットの裏表に超伝導素子を取り付けることを考案した。試作機を作成して、裏と表の超伝導素子に性能の差がないことを確認した。この方法は将来に新しいバックグランド除去となる可能性がある。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] 軽い暗黒物質探索のためのフッ化物単結晶の育成と評価2021

    • 著者名/発表者名
      吉野将生、山路晃広、石徹白晃治
    • 学会等名
      第6回東北大学若手研究者アンサンブルワークショップ
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 暗黒物質探索用LEKIDの作製に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      河村 優貴、美馬 覚、大谷 知行、石徹白 晃治、Mohamado Zulfakri、細川 佳志、成瀬 雅人、明連 広昭、田井野 徹
    • 学会等名
      第81回応用物理学会秋季学術講演会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 暗黒物質探索を目指した超伝導検出器の開発2020

    • 著者名/発表者名
      石徹白晃治
    • 学会等名
      新学術「地下宇宙」第1回低温技術研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] Kinetic inductance detectors on CaF2 for spin-dependent dark matter search2019

    • 著者名/発表者名
      K. Ishidoshiro
    • 学会等名
      18th International Workshop on Low Temperature Detectors
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Kinetic inductance detectors on fluoride crystal for spin-dependent dark matter search2019

    • 著者名/発表者名
      K. Ishidoshiro
    • 学会等名
      16th International conference on Topics in Astroparticle and underground physics
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-12-27  

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