研究領域 | 癌幹細胞を標的とする腫瘍根絶技術の新構築 |
研究課題/領域番号 |
23130513
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
松村 到 近畿大学, 医学部, 教授 (00294083)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2012年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2011年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 慢性骨髄性白血病 / 白血病幹細胞 / 微小残存病変 / 分子標的療法 |
研究実績の概要 |
本研究では、慢性骨髄性白血病(CML)の治癒を目指してCML幹細胞の生物学的・分子遺伝学的な特性や生体内動態を解明するとともに、CML幹細胞を標的とした新たな治療薬の開発することを目的とした。本年度は、CML幹細胞に特異的な表面抗原の同定を試み、CML患者の骨髄を用い、single cell PCR法による網羅的表面抗原、内的因子の発現解析を行った。 本研究への同意を得た慢性期CMLの患者10症例(診断時5例、チロシンキナーゼ阻害薬投与中5例)の骨髄から、造血幹細胞を含むCD34+38-細胞を分離、個々の細胞におけるBCR-ABLの発現を評価し、BCR-ABL陽性のCML幹細胞、BCR-ABL陰性の正常幹細胞を得た。それぞれの細胞における表面抗原CD1-350、及びBim-1などの幹細胞維持に必須の細胞内機能分子の発現を同時に解析することにより、BCR-ABL陽性細胞特異的、かつより未分化な細胞に発現する表面抗原を抽出した。その結果、CML幹細胞特異的抗原として、CD120a (receptor for both TNF-#61537; and TNF-#61538;#61481; , CD225 (IFN induced transmembrane protein 1), CD294 (binds to PGD2, Th2 activator)を同定した。診断時の骨髄を用いた検討では、これらの抗原を組み合わせて用いることによりCD34+38-細胞からBCR-ABL陽性のCML細胞を濃縮することが可能であった。また、これら分子の発現は、健常人のCD34+38-細胞において認めらないことから、これらの抗原は、生体内に残存するCML幹細胞を同定する上でのマーカーとなるだけでなく、新たな治療標的として有用である可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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