研究領域 | 元素ブロック高分子材料の創出 |
研究課題/領域番号 |
25102516
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 彰浩 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90293901)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2013年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | カルボラン / 蛍光 / 安定ラジカル / 磁性高分子 / 高スピン分子 / 混合原子価 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、パイ電子系有機分子ユニットに、ホウ素クラスターであるカルボランを導入した新規な有機ー無機ハイブリッド型磁性元素ブロックを開発することを目的としている。今年度は、芳香族アミン化合物にカルボランを導入した分子系を新たに合成した上で、実験的ならびに理論的に合成化合物群を調べ、それらの電子状態について明らかにし、新たな元素ブロックモノマーとしての可能性について調べた。例えば、最も単純な芳香族アミンである、トリフェニルアミンのフェニル末端にカルボランクラスターを導入した場合には、もとのトリフェニルアミンそれ自体の電子状態に影響を及ぼさないことがわかった。一方、無発光性のトリフェニルアミンに、カルボランを導入することにより、発光性を付与できることがわかった。この原因について振電相互作用の観点から考察した結果、カルボランを導入することにより、トリフェニルアミンのHOMOのみ、その分布が導入したカルボラン側に非局在化することが原因であることを明らかにした。また、トリフェニルアミンのフェニル末端にカルボランクラスターを1つ導入した誘導体は、アニオン種であるが、Ⅰ電子酸化することにより、双対イオン構造を持つ中性ラジカル種となり、新しいタイプの中性窒素ラジカルとなることを明らかにした。またこのラジカル種は安定であり、磁性元素ブロックの新たな、常磁性モノマーとして利用可能であることを示すことができた。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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