研究領域 | 新生鎖の生物学 |
研究課題/領域番号 |
15K21743
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田口 英樹 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (40272710)
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研究分担者 |
稲田 利文 東北大学, 薬学研究科, 教授 (40242812)
田中 元雅 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (40321781)
河野 憲二 奈良先端科学技術大学院大学, 研究推進機構, 特任教授 (50142005)
藤木 幸夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 特任教授 (70261237)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2020-03-31
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キーワード | 翻訳 / リボソーム / シャペロン / 新生ポリペプチド鎖 / RNA / タンパク質 |
研究成果の概要 |
細胞内のタンパク質はすべて翻訳途上の新生ポリペプチド鎖(新生鎖)の状態を経過する。この新生鎖の周辺には未開拓のバイオロジーがあるので、本領域では、新生鎖をハブとする遺伝情報発現と細胞機能制御のネットワーク解明および分子機構の理解をめざした。本領域のさらなる推進のため、本国際活動支援班では、多くの国際共同研究を支援した。その結果、細胞内の新生鎖の可視化、翻訳に伴う新生鎖やリボソームの品質管理の分子機構、翻訳時の光ピンセットによる1分子力学測定、翻訳一時停止時の構造解析、細胞生物学について多くの成果を得て、一部は論文発表につながった。
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自由記述の分野 |
生化学、蛋白質科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命活動はタンパク質の機能に依存している。すべてのタンパク質は新生ポリペプチド鎖(新生鎖)として産まれることを鑑みれば、本国際活動支援班での成果はあらゆる生命科学分野へインパクトを持つ。また、本領域のように新生鎖を主役とした研究グループは世界的にも存在せず、本国際活動支援班を通じて、国外の有力研究者に我が国の新生鎖研究のレベルの高さ、厚みを理解してもらったことも大きい。さらに、新生鎖の異常が病気に関与することを踏まえると、新生鎖に関わる分子機構の解明は病態解明、創薬など社会的にも大きな波及効果をもつものである。
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