研究領域 | 中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ |
研究課題/領域番号 |
20H05815
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中村 慎一 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (80237403)
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研究分担者 |
神谷 嘉美 金沢大学, 歴史言語文化学系, 助教 (90445841)
渡部 展也 中部大学, 人文学部, 准教授 (10365497)
菊地 大樹 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究センター, 客員研究員 (00612433)
庄田 慎矢 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 室長 (50566940)
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
覚張 隆史 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究センター, 助教 (70749530)
久保田 慎二 熊本大学, 大学院人文社会科学部附属国際人文社会科学研究センター, 准教授 (00609901)
大川 裕子 上智大学, 文学部, 准教授 (70609073)
角道 亮介 駒澤大学, 文学部, 准教授 (00735227)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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キーワード | 考古学 / 考古科学 / 文理融合研究 / 中国文明起源 / プロト・シルクロード |
研究実績の概要 |
研究初年度の本年度は、2020年12月13日に《中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ》第1回領域セミナーとして中村が講演「学術変革領域《中国文明起源》が目指すもの」を行った。また、2021年2月28日に金沢大学超然プロジェクト「古代文明の学際研究の世界的拠点形成」シンポジウムで、中村が発表「学際研究から探る中国稲作文明の起源」を行った。さらに、総括班会議において調整し、領域に関わる考古学、考古科学のホットな話題を選定し、2020年度中に計6回のオンラインによる領域セミナーを開催した。このセミナーは領域メンバーに閉じたものではなく、国外も含めた領域外の研究者、学生、一般市民をも対象としたものであり、研究成果のアウトリーチの性格も有している。 国際研究集会としては、《中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ》領域キックオフシンポジウムを開催し、中国から陝西省考古研究院院長の孫周勇氏が講演をおこなったほか、計画研究代表者の総括班メンバーを中心に本領域の研究目的や方法について詳細な発表を行った。 アウトリーチ活動として、《中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ》ニュースレター第1号を編集・刊行し、領域全体と各計画研究の概要やメンバー紹介を行い、関連する研究機関等に送付した。また、領域のホームページを立ち上げ、領域の動向や最新の研究成果を随時公開した。 機器類として、金沢大学にワークステーションを導入し、各種データ解析が可能となるよう体制を整備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19の影響で、年度を通して中国や中央アジアでの現地調査や試料収集ができなかった点は痛手であった。しかし、領域発足前に入手済みの試料、あるいは中国人研究者を介して新たに送付された試料の分析を進めるなど、実施可能なさまざまな手立てを講じて研究を遂行することができた。 オンライン開催の学会において積極的に研究発表を行い、また領域が主催する領域セミナーや総括班会議もオンラインで頻繁に開催するなどして領域メンバーの情報共有とモチベーション維持を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19が収束した段階で中国や中央アジアのフィールドへ赴き、現地研究者とともに遺跡や遺物の調査・研究を進める。少なくとも中央アジアにおいては現時点においてもそれが可能となりつつあるため、今後はインテンシブな調査が可能であると見込んでいる。 COVID-19の継続により日中両国の研究者の往来が困難である状況が継続した場合は、ICT技術を活用した「リモート発掘」「リモート遺物調査」の手法を多用するなどして、研究が停滞することのないよう努める。また、中国をはじめとする諸外国の研究者ともウェブを介して活発に情報交換や研究交流を進める。
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