研究領域 | ジオラマ環境で覚醒する原生知能を定式化する細胞行動力学 |
研究課題/領域番号 |
21H05303
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中垣 俊之 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (70300887)
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研究分担者 |
石川 拓司 東北大学, 医工学研究科, 教授 (20313728)
紫加田 知幸 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), 主任研究員 (40603048)
柴 小菊 筑波大学, 生命環境系, 助教 (70533561)
篠原 恭介 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20527387)
菊地 謙次 東北大学, 工学研究科, 准教授 (00553801)
石本 健太 京都大学, 数理解析研究所, 准教授 (00741141)
飯間 信 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (90312412)
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研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2026-03-31
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キーワード | 物理行動学 / ジオラマ環境 / 行動力学 / 原生知能 / 細胞行動 |
研究実績の概要 |
原生生物などの単細胞生物をはじめ、細胞レべルの行動は、変動著しい実環境においてさえ、十分生存できるほどの適応能を秘めており、しかもその能力は複雑な神経系なしに実装されている。本研究領域では、細胞レベルの適応能力を「原生知能」と位置づけ、広く探索して体系化することを目指す。本年度は、研究計画に照らし合わせて、主に以下の成果を得た。 (1) 運営:領域の運営と管理のための事務局を北海道大学と東北大学に設置して業務の実施体制を整え、総括班会議を9月より毎月開催し(7回)、5年間の事業計画を立案するなど領域運営に関する議事を決済した。研究領域のロゴマークとホームページ(日本語版と英語版)を作成した。公募研究募集の要領等を作成し、ホームページにてQ&Aを掲載するなどして応募を促した。 領域に関連する諸分野(数理科学、生体力学、生態学、細胞生物学、原生生物学、知能情報学、比較認知科学)の有識者を招聘して、外部アドバイザリーボードを立ち上げ、領域運営と学術的な方向性について助言を受けた。 (2) 研究交流:領域のキックオフ全体会議ならびに国内公開シンポジウムをオンラインで開催した。領域内共同研究のための共用化機器・設備をリストアップし、技術支援の体制を整えた。領域内で開発された双眼顕微鏡を用いた簡易三次元顕微追跡装置(原生生物などの移動軌跡を自動で追跡する装置)を2台導入し、共用機器として稼働開始した。各種原生生物を提供できるように維持培養体制を整えた(20種類程度)。領域内の先導研究である赤潮と生殖の研究に関連して、水産研究・教育機構水産技術研究所にて現場見学会と研究会を開催した。 (3) 広報:領域ホームページにアウトリーリ活動、webサイト記事、新聞報道、テレビ報道、雑誌記事、成果、受賞などを適時掲載した(合計13件)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した具体的な実施項目をおおむね実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
(1)領域の運営と管理のための事務局機能ならびに領域内の連絡・意思決定体制の機能強化をする。 (2)領域のホームページをアップデートをする。(3)領域運営のコアとなる総括班会議を毎月実施する。 (4)公募研究を含めた領域の全体会議ならびに国際公開シンポジウムを開催する。 (5)領域内の共同研究を促すために、技術支援・共用化の設備と制度を強化する。(6)総括班評価者(外部評価委員会)と、領域運営方法や学術的な方向性について意見交換をする。(7)領域内の先導研究である赤潮と生殖の研究に関する領域内共同研究を促進する。(8)若手の国内、国際短期留学を支援する。(9)学術雑誌に本領域の特集号を企画する。
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