研究領域 | ゲノムを支える非コードDNA領域の機能 |
研究課題/領域番号 |
23114001
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
小林 武彦 国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 教授 (40270475)
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研究分担者 |
中山 潤一 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 准教授 (60373338)
太田 邦史 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90211789)
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研究期間 (年度) |
2011-07-25 – 2016-03-31
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キーワード | インターメア / 非コードDNA / 染色体 / クロマチン構造 / ゲノムの安定性 |
研究概要 |
真核細胞ゲノムの大半はタンパク質をコードしていない非コードDNA領域である。この領域は染色体を制御、維持する作用を担っていると考えられるが、その実体は不明な点がほとんどである。本研究領域では研究者間の強力な連携体制を築き、非コードDNA領域による染色体制御機構の全貌解明を目的とする。具体的には染色体“本体部”の非コード機能配列を“インターメア”と名付け、その実体を明らかにする。さらに他の非コード機能配列であるテロメア、セントロメアを含んだ3メア間のクロマチンネットワークによる染色体統御機構を解明する。本総括班では、各研究者間の共同研究・情報交換の促進や、対外的な成果発表・情報発信、我が国の関連領域への波及効果促進などを目指す。 昨年度の活動報告: 昨年度の前半には中間審査に向けて総括班を中心に成果のとりまとめを行った。自己評価では、インターメアの候補配列が非常にたくさん見つかり順調。ただ後半戦は配列解析に力を入れていく必要性あり。実際の中間審査では高評価を頂いた。8月にこれも自己点検の意味も含めて国際シンポジウム「インターメアと進化」を開催した。国内外から講演者を招待し意見の交換を行った。そのときに第5回領域会議も行った。予定通りニュースレターの第4号、第5号を出版し関係者に配布した。翌1月に領域主催の国内ワークショップ「インターメアによる染色体制御機構」を東京大学で行い、国内の関係研究者と意見の交換を行った。研究集会の支援としては、多くの班員が参加する「染色体ワークショプ、核ダイナミクス研究会」及び「国内版3R meeting」の後援をした。また夏に高校生向けの実習を国立遺伝学研究所で行った。詳しい活動報告は当班のホームページに掲載している。http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/~jnakayam/ncDNA.html
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り2回の領域会議、総括班会議の開催、ニュースレターの発行、国際シンポジウム、国内ワークショップ、高校生向けの実習を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
現在までのところ特段の問題はなく、共同研究も順調に進行している。領域としての研究活動は後半になってきたので研究成果の発表を積極的に後押しする。今後も計画通り、年2回のペースで領域会議の開催、ニュースレターの発行をルーティンとして行ない、加えて今年度は市民公開講座「ゲノムの調べ」を秋に東京で行う予定である。
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