研究領域 | ナノスピン変換科学 |
研究課題/領域番号 |
26103001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大谷 義近 東京大学, 物性研究所, 教授 (60245610)
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研究分担者 |
大岩 顕 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (10321902)
村上 修一 東京工業大学, 大学院理工学研究科(理学系), 教授 (30282685)
白石 誠司 京都大学, 工学研究科, 教授 (30397682)
齊藤 英治 東北大学, 原子分子材料科学高等研究機構, 教授 (80338251)
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | スピン変換研究 / シナジー効果 / 若手育成 / 情報発信 / 国際共同研究 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、26年度の計画に基づき、東大物性研と新学術ナノスピン変換科学共催のISSP国際シンポジウム “New Perspectives in Spintronic and Mesoscopic Physics”を開催した。この会議を通じて、300名の参加者にナノスピン変換科学の国際的な広報活動ができた他、スピン変換に関わる研究者とメゾスコッピク系の物理に関わる研究者が一堂に会し議論することができた。また、このシンポジウムに合わせて総括班会議を開催し、今後の運営方針の確認をおこなった。シンポジウム開催の前日には27年度から採択された公募研究計画の計画代表者招き「ナノスピン変換科学」公募研究計画発表会を開催した。 当研究領域において運営する若手研究者の育成とネットワーク形成のためのスピン物性科学未踏開拓支援制度が有効に利用され、平成27年9月24日、25日の二日にわたり、若手研究者が主導の若手向けスクール「スピントロニクスとスピン流」が開催された。 今年度も11月13日~15日に東大本郷で開催された6新学術領域合同の物性科学領域横断研究会に参加し、本研究領域の認知度とともに領域間のシナジー効果を高めることに貢献した。平成28年1月7日、8日には東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR)本館2階セミナー室において平成27年度年次成果報告会を開催した。1日平均100名に上る多くの関連分野や異分野の研究者の参加があった。この年次報告会に合わせて総括班会議も開催し、今後の運営方針の確認を行った。特に平成28年度は中間評価の年であることから、webを利用した研究成果に関する情報収集方法について議論し、報告書作成が円滑にできるように準備を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
現在のところ、総括班として計画していた項目はほぼ全部達成できていると考えている。具体的には、国際シンポジウムの開催、成果報告会の開催、スピン物性科学未踏開拓支援制度の構築などを行った。その他、計画通り和文ニュースレターと英文ハイライトを発行し、情報発信を行った。この他、海外活動支援班に採択されたことを受けて国際インターンシップ制度も上述の支援制度に組み込み運用を開始した。
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今後の研究の推進方策 |
総括班として、改革研究と公募研究の間の連絡・調整を図るために、物理学会学術講演会などの時期に合わせて研究成果報告会を開催するほか総括班会議を開催し研究協力者からの評価・助言に応じて、次年度に向けての研究戦略の見直しを行う。 昨年度採択された国際活動支援班の主目的は、本領域に関連する国際的な研究者コミュニティーをリードし、国際社会における我が国の存在感を維持・向上することである。このことを実現するための一助として、新学術領域研究「ナノスピン変換科学」と理研創発物性科学研究センターの共催で、国際ワークショップ”International workshop on nano-spin conversion science and quantum dynamics”を10月12日~15日に東大本郷キャンパス武田ホールで開催する。これにより本領域の研究成果を国際的に情報発信するとともに、日本の船頭のスピン変換研究拠点形成を促進させる。
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