研究領域 | ナノスピン変換科学 |
研究課題/領域番号 |
26103001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大谷 義近 東京大学, 物性研究所, 教授 (60245610)
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研究分担者 |
大岩 顕 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (10321902)
村上 修一 東京工業大学, 理学院, 教授 (30282685)
白石 誠司 京都大学, 工学研究科, 教授 (30397682)
齊藤 英治 東北大学, 材料科学高等研究所, 教授 (80338251)
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | スピン変換 / 拠点形成 |
研究実績の概要 |
昨年度の前半は、2期目の公募班の採択課題について研究計画発表会を4月に本新学術領域と公益財団法人新世代研究所のスピントロニクス研究会と共催で開催し、各計画研究班との連携の芽を育てる場を提供した。また、若手育成のために若手スクールやインターンシップを企画・運営した他、計画班研究者と公募班研究者間の共同研究や連携研究の芽を育むために、個別あるいは合同計画班会議を2度開催した。 さらに、領域内の情報交換と研究成果を共有するために計画通り、9月11日と12日の二日間大阪大学基礎工学部にて領域主催のスピン変換研究会を開催した。この研究会では、未発表データを中心に発表し、真の意味での情報開示を行い、幅広く研究を発展させる機会とした。 年度末の3月12,13日に年次報告会を京都(京都大学)で開催した。最終年度に向けて、公募班の若手研究者と計画研究参加者の連携をより一層活性化するために、全ての公募班の研究成果発表を口頭発表としてプログラムを組んだ。これにより、公募班若手研究者のこれまでの成果と研究計画を領域内で共有した。この報告会を利用して領域全体の領域全体の連絡調整を行うとともに研究戦略に基づいて領域内の連携体制を強化した。特に注目すべき試みとして、本年次報告会では、5人の計画研究班班長をパネリストとしてパネルディスカッションを行い、本領域が最終年度を迎えるにあたってのスピン変換研究の今後の研究戦略や将来的な若手の育成に関して参加者全体で議論した。また、総括班会議も開催し、最終年度の計画の見直しと確認を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在のところ、総括班として計画していた項目はほぼ全部達成できている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は最終年度であるので、総括班が中心となって全体の研究成果を集約し、最終目的であるスピン変換科学の統合的理解を目指す。また、得られた研究成果を社会・国民に発信するためのニュースレターの発行とホームページを利用した情報発信を継続する。さらに、得られた成果発表・発信の場として、日本物理学会や応用物理学会などの他学会との共催シンポジウムや国際ワークショップを開催する。昨年度から開始した公募班の若手研究者が進める連携研究をより一層強化・発展できるように支援し最終年度の成果に結実させる。 本新学術領域に参画する研究者の中から3名のIEEE Distinguished Lecturerを輩出している。これらの活動とも連携して本スピン変換科学研究の国際的な啓蒙を通じた拠点形成に尽力する。
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