本研究は反応場が微小空間であるマイクロリアクターの特徴を利用し、電気化学的に発生させた高活性中間体を時間的・空間的に制御することで、従来のバッチ型の電解セルでは決して実現できない生産性を兼備した全く新しい電解合成反応や電解システムの構築を目指すものである。具体的には「マイクロリアクター内の液-液平行流を利用した高効率的な電解反応プロセスの開発」および「電解反応をキーステップとする連続フロー反応システムの開発」の2テーマを主に展開した。これらの研究を通じて、電解プロセスへのマイクロリアクターの適用は、全く新しい電解合成反応や電解システムの構築に繋がる画期的な合成技術に成りうることを検証した。
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