• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

リポクオリティを認識する受容体分子機構

計画研究

  • PDF
研究領域脂質クオリティが解き明かす生命現象
研究課題/領域番号 15H05904
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関順天堂大学

研究代表者

横溝 岳彦  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60302840)

研究分担者 小林 雄一  明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員(客員研究員) (90153650)
研究期間 (年度) 2015-06-29 – 2020-03-31
キーワードロイコトリエン / プロスタグランジン / アラキドン酸 / オメガ3脂肪酸 / アレルギー / バリア機能 / 上皮修復
研究成果の概要

脂肪酸の質の違いを認識する受容体(GPCRであるBLT1とBLT2)と、オメガ3脂肪酸の関連に着目した研究を行った。BLT1はM2マクロファージに発現し、加齢黄斑変性症における病的血管新生やアレルギー性結膜炎を悪化させた。BLT2は皮膚や角膜の上皮に発現し、上皮のバリア機能の維持や修復に促進的に働いていた。また、BLT2は肺血管内皮細胞に発現し、細菌毒素による急性肺障害による個体死を抑制することが分かった。オメガ3脂肪酸に富む食事は、オメガ6脂肪酸代謝系路と拮抗することで、アレルギー性炎症反応を抑制した。オメガ3脂肪酸由来の新規の脂質メディエーターの有機合成経路を確立した。

自由記述の分野

脂質生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、食生活の西欧化に伴い、魚油に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸の摂取が減少傾向にあり、これがアレルギー性疾患の患者の増加につながっているする説がある。しかしながらオメガ3脂肪酸摂取が引き起こす体内の脂質の質(リポクオリティ)の変化や、それらに由来する生理活性脂質を認識する受容体の分子機構は明らかでは無かった。本研究で得られたオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の代謝の拮抗はオメガ3脂肪酸の効果の理論的な裏付けとなる。また、BLT1受容体抑制やBLT2受容体活性化による炎症・アレルギー疾患の抑制効果は、新規創薬の理論的根拠となる。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi