計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
研究代表者の深川は、これまでに染色体の分配機構の解明に焦点をあて、特に染色体分配の際に紡錘体微小管が捉える染色体上の特殊構造であるセントロメアの理解を目指した研究を行ってきた。本新学術領域では、染色体機能が調和して機能する仕組みを染色体OSと呼び、その理解を班員全員で目指した。深川は、本領域に参加する多様な染色体研究者と密な共同研究を行い、セントロメアを通じた染色体の構築原理の一端を理解できた。
分子細胞生物学
染色体は、生命の設計図であり、これが安定に次世代の細胞に受け継がれることは、生命の維持にとって必須である。染色体の分配不全は、がんを始めとする各種疾患の原因となるために、染色体の分配機構を解明することは、将来の医学応用に結びつく社会的意義の深い研究となる。本研究は、染色体分配を染色体構築や複製といった総合的な側面を含めて研究しており、従来にない視点をもった学問的にも意義深い研究となっている。