計画研究
2020年度,活性化された大腸癌浸潤リンパ球(TIL)より,標的抗原が未知の場合でも腫瘍特異的TCRを取得できることを示した。また、妊娠時の脱落膜中のCD8陽性T細胞のTCRレパトアおよびマーカーを解析し、妊娠初期および後期における異常妊娠におけるCD8陽性T細胞の役割について考察した。さらに,多くのTCRの腫瘍反応性を網羅的に解析する方法(cFIT法,TCR-TAP-Jurkat法)を開発した。cFIT法を応用し、妊娠時の脱落膜中の胎児抗原反応性TCRをCD8+ effector T細胞より取得し、現在抗原の解析を行っている。また、TCR-TAP-Jurkat法を用い、腫瘍浸潤CD8+ T細胞よりネオ抗原反応性TCRを同定できることを示した。さらに、以前に作製法を樹立したペプチド/HLA/β2ミクログロブリンの3分子をリンカーでつないだ単鎖三量体を抗原として,単一B細胞解析法(ISAAC法)を応用し、TCRと同じ様式でペプチド/HLA複合体を認識するTCR様抗体を取得できることを示した。また,単一細胞レベルでのTCRレパトア解析を用いて、CD8+ effector memory T細胞のクローナルな増殖やPD-1の発現低下が妊娠初期および後期の異常妊娠に関連することを示した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 1件)
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