計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
ネオ・セルフ反応性受容体のレパトア解析で得られたTCRの機能解析を網羅的に行うことができるcFIT法およびTAP-J法を開発し、自己反応性、腫瘍反応性、外来抗原反応性など様々のTCRを取得した。また、TCRの機能を解析するために可溶化MHC/ペプチド複合体を、動物細胞を使って簡易に作製する方法を新たに開発し、それを用いて、MHC/ペプチド複合体をTCRと同様に認識するTCR様抗体を作製した。さらに、領域内外の研究者と多数の共同研究を行った。
免疫学
単一細胞解析技術およびNGS解析技術の進歩により、TCRのレパトアの網羅的解析は比較的簡単に行えるようになってきたが、得られたTCRの機能を網羅的に解析する技術はこれまでなかった。本研究成果により、数百個のTCRの機能を解析することが可能になり、様々なサンプルからネオ・セルフ特異的TCRを同定することが可能になった。今後、自己免疫疾患の発症機序の解明や腫瘍の新規治療法の開発などに貢献すると期待される。