計画研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
分子マシンなどのアシンメトリー機能を制御する界面技術を開発することを目的とした。LB法などの界面技術を駆使して、二次元超分子ナノ集合配列やそこに取り込まれる機能分子やナノ物質のアシンメトリー機能を探求に取り組んだ。金属錯体型の分子マシンの気―水界面での配向構造変化によって発光制御するなどの当初目的の実証を果たすとともに、界面制御を発展させた幹細胞分化制御技術などの予定をはるかに超える成果を得た。
超分子化学
特別な分子に対して特別な刺激にのみ反応するのではなく、分子を自分の手で自由に動かすことができるような誰でもどこでも制御しうる動作体系を確立する道筋を作ることができた。また、予期せぬ成果として、今回開発した技術では、分化因子を用いずに幹細胞の自発分化を誘導できた。これは効率的かつ安価な分化誘導技術として大きな可能性を秘めており、材料を基軸とする再生医療技術として社会的インパクトのある研究に発展することが期待される。