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本研究では、種々の固体物性学のなかでも特に磁性学の観点からアシンメトリーに着目し、磁性配位化合物におけるアシンメトリーに由来する相関効果や物性現象を見出すことを目的とした。
本研究期間において、キラル構造をもつ超イオン伝導強磁性金属錯体の開発、反転対称性の破れにもとづく第二高調波活性な磁性酸化物の開発、非対称性配列構造磁性体におけるテラヘルツ吸収、反転対称性の破れた構造体における相転移の理論予測、対称性の破れを伴う相転移ひずみの伝搬過程の観測、分子磁性体における非調和フォノンと磁気秩序の相関効果の観測、などを行い、アシンメトリーに由来する様々な相関効果や物性現象を報告した。
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