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2022 年度 研究成果報告書

海氷下の生態系と物質循環の相互作用

計画研究

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研究領域熱ー水ー物質の巨大リザーバ:全球環境変動を駆動する南大洋・南極氷床
研究課題/領域番号 17H06319
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関東京海洋大学

研究代表者

茂木 正人  東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (50330684)

研究分担者 黒沢 則夫  創価大学, 理工学部, 教授 (30234602)
綿貫 豊  北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (40192819)
真壁 竜介  国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (40469599)
高尾 信太郎  国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主任研究員 (80767955)
小達 恒夫  国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (60224250)
須藤 斎  名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (80432227)
橋田 元  国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (00280537)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワード食物網 / 物質循環 / 季節海氷域 / 海氷 / 南大洋 / 気候変動
研究成果の概要

本研究では,南大洋インド洋セクターの季節海氷域の生態系を明らかにすることを目的に行われた.海氷中の微小生物の動態,沈降粒子の動態,食段階の構造,主要な魚類や頭足類,動物プランクトンなどの食性,海鳥類の移動様式や食性の解析から,海氷下における物質循環の一端や食物網構造を明らかにした.南極海における海氷変動は食物網構造や各種の生物学的プロセスを通して,南大洋のみならず地球規模で波及すると考えられた.

自由記述の分野

海洋生物学,魚類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

南極海では,海氷の季節的な変動(秋季から冬季にかけて海氷が大きく張り出し,春季から夏季にかけてその80%が融解・消失する)が生物生産や物質循環に影響を及ぼす.本研究では,水柱の植物プランクトンによる基礎生産のみならず,海氷中の微小生物の生産と海氷からの放出が一定の規模で起こり,水柱の生産(食物網)に寄与していることを示した.このことは,気候変動によって引き起こされる海氷量の変動は,季節海氷域の生態系に直接影響を及ぼすことを示している.また,この影響は海鳥などの大型動物の移動によって速やかに地球規模で波及することが考えられる.

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公開日: 2024-01-30  

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