ChemProteoBaseの高度化を目的に、既存薬剤のプロテオームデータを取得してデータベースを拡充するとともに、パスウェイ解析やキーワード解析ができる新たなツールを開発した。また、ChemProteoBaseのシステム・データベースを活用して、2次元電気泳動法とセルサーマルシフトアッセイを組み合わせた新たな薬剤標的同定直接法2DE-CETSAを開発した。がん細胞の代謝機構を標的とした生物活性リガンドのスクリーニングを実施し、NPD10084がPKM2を標的とすることを明らかにした。そのほか、新規ながん代謝阻害化合物を見出し、標的を明らかにするとともに、天然から多数の新規活性物質を見出した。
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