研究領域 | 新しい星形成論によるパラダイムシフト:銀河系におけるハビタブル惑星系の開拓史解明 |
研究課題/領域番号 |
18H05440
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
大西 利和 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (30314058)
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研究分担者 |
Gonzalez Alvaro 国立天文台, アルマプロジェクト, 教授 (30748869)
村岡 和幸 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (40571287)
立原 研悟 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (70432565)
富田 賢吾 東北大学, 理学研究科, 准教授 (70772367)
宮田 隆志 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90323500)
井上 剛志 甲南大学, 理工学部, 教授 (90531294)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 電波天文学 / 星・星団形成 / 赤外線天文学 / 銀河進化 |
研究成果の概要 |
銀河進化に伴う重元素量の変化を鍵として星・星団形成の観測的理解を目指した。大小様々な望遠鏡を駆使して分子雲の詳細観測を行い、原始星・星団の形成の様子を明らかにしてきた。具体的には以下の3つである。(1)広帯域電波分光システムを開発し、1.85m望遠鏡での観測を実現。大型電波望遠鏡の広帯域化の基礎技術でもある。(2)TAO・MIMIZUKUの性能向上を進め、すばる望遠鏡でのファーストライトを達成。(3)大小のミリ波・サブミリ波望遠鏡データを駆使し、分子ガスの性質を調べ、理論研究との比較も実施。例えば、ALMAや45m鏡等を用いた観測を通じ、星形成につながる星間物質の多様性を明らかにした。
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自由記述の分野 |
電波天文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、大小様々な電波望遠鏡で得られたデータを活用し、ガス同士の相互作用が星間物質のフィラメント形成や大質量星形成に決定的な影響を与えることを明らかにした。また、低元素量環境でも惑星系形成が可能であることを示し、このような環境下においても、銀河系と同様の星・惑星系形成過程が普遍的であることを示唆した。本研究では、電波望遠鏡の受信周波数範囲の広帯域化をさらに進め、同時に観測できる周波数範囲を数倍に広げることに成功した。この広帯域化は、「アルマ望遠鏡将来開発ロードマップ」や「アルマ2計画」にも重点項目として取り上げられており、アルマ望遠鏡や他の大型電波望遠鏡への応用が期待される。
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