二次元形態は物質の状態変化の詳細を観測しやすいことから、光メカニカル機構の解明を分子レベルで行うのに最適な系である。本研究は、単分子膜および薄膜で観測される光メカニカル効果の解明とその応用展開、特にnm~μm~mmの広域レンジにわたる構造形成やその形態チューニングの手段の追求と実証、さらにはこの現象の応用に関する研究を行う。 (1) 単分子膜の光メカニカル効果を利用したミクロ相分離構造の光チューニングによってでは、偏光照射による異方的な分子配向操作により二次元ミクロ相分離構造の配向制御と方位スイッチングの可能性を追求する。 (2) 薄膜系でのブロック共重合体の相分離パターンの光制御も行う。 (3) 薄膜系については、液晶性物質を統的に合成し、膜の熱物性と物質移動特性の相関を把握することにより、移動メカニズムの詳細について把握する。
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